出口汪の論理的に話す技術
- 2012/10/16
- 読書日記
「エディターMaikoの読書日記」
タイトル:『出口汪の論理的に話す技術』 著者:出口汪さん 発行:ソフトバンク文庫
この本はヒットした既刊『出口汪の論理的に考える技術』の第2弾です。
今回も主人公のゆい(OL3年目)が、
著者に「どうすれば、論理的に話せるようになれるのか?」
「相手に伝わる話し方とは、どのような話し方?」などを突き詰めていく対話式の本。
第1弾に引き続き、わかりやすく、とても読みやすいです。
この本は、ビジネスだけでなく、日常生活でも充分に役立つと思います。
本書を読んで、論理的に話せることは、
良い人間関係を築くことができる方法の1つだと思いました。
家族や友達など、近い関係の人と話すと、
主語を言わなくても、「あれ」「それ」で会話が成立しますし、
相手が同じような話し方をしてきたとしても、
何を差しているのか、イメージすることができます。
しかし、ビジネスでは、「あれ」「それ」では通用しません。
論理的に話しをしないと、トラブルが起きた時に、「言った!」「言わない!」
でモメルことが多いのではないでしょうか?
しかも、お互いに「自分は正しい。あの人のせいで、自分は怒られた。
仕事が増えてしまった」…というような悪循環。
ストレスもたまります。
なかなか自分の話し方というのは、その場で注意してもらったり、
自分の話し方を録音でもしないと、どこが悪いのか、気づかないと思います。
それでは、論理的に話せるようになるためには、どうすればいいのか?……
出口さんによると、常に他者意識(自分のことは誰も知らない)
を持って話すことだそうです。
家族や友達だと慣れ親しんでいるせいか、言葉を省略してしまいがちですが、
初対面の方と話す時は、どうやったら自分の思いを相手に伝えられるか、
頭の中で考えながら話していると思います。
この話し方を常に意識してやれば、いいということなのです!
出口さんによると、論理的に考えたり、話すことは、
誰でも後天的に身につけ、実践できるとのこと。
論理力がつけば、話すことだけでなく、
聞き上手にもなれ、仕事や人間関係も豊かになれるなど良いことづくめ。
本書には、他にも「できる人」のノウハウがいっぱい詰まっておりますので、
かなりお勧めですよ!