考えるより動け!……が、経営科学の成果!?

最近読んだ本から、紹介したいこの1冊。

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世界の経営学者はいま何を考えているのか
(入山章栄、英治出版)

というもの。
今年になって売れている本、ですが、
気になるタイトルですよね。

私たちたくさん、
仕事に役立つこと……と、勉強をします。
セミナーに行ったり、
本を読んだり。

でも、そもそもそこで学ぶ内容って、
世界の潮流なのか?
本当に私たちがビジネスで学ぶことは、
世界の最先端なのか?

本書を読むと、最初からやはり、
「えっ?」です。

「ドラッカーは
『読み物』としては読まれてもいても、
経営学の本としては認知されていない」
「ハーバード・ビジネス・レビューは、
『読み物雑誌』としては読まれていても、
ビジネスの学術誌としては読まれていない」

もう日本人が考える
「ビジネス最先端」と、
世界が認知している
「ビジネス最先端」は、
全然、別のところに行っているわけです。

むろん、「だから仕事に役立たない」
という話ではありません。
ただ世界で「経営学」は、
あくまで一つの「科学」。
だから
「うまくいくための仕事の法則」を
科学的に追求していかないと、
信憑性がもたれない
……ということなんでしょうね。

なかでも「面白いな」と思ったのは、
「経営戦略」というものが、
現在の経営学では、
あまり重視されていないとか。
まるでコンサルタント業務に
逆行するようですが、
この不確実性の時代に、
最初から綿密な「戦略」や
「計画」を立てても、あまり意味がない。

それより、「まずは実行せよ」
「そして検証せよ」が、
“科学的な成功法則”として、
経営学の場で語られているとか……。

つまりこれって、夏川の
すぐやる化 習慣術
(永岡書店)
が、世界の最先端を行っていた
……ということではないか?

などと最後は結局、
自分の本の宣伝をしてしまったり(笑)
どちらも非常に役立つ本、
ということです!

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