東京の虎ノ門で第15回賢者の会を開催しました。
今回も多くの方に参加していただきました。
皆様、ありがとうございます。
今回の講師は、プレゼンコンシェルジュの天野暢子さん。
日本能率協会で本格的な研修も行なっており、
『プレゼンはテレビに学べ!』や『図解 話さず決める!プレゼン』など
多数の本を執筆されています。
そんなものすごいキャリアと実績のある天野さん。
小さなコミュニティである賢者の会ですが、
天野さんは公私混同のつながりに賛同くださり、
講師をしてくださいました。
テーマは『ブランディングにつながる「自分プレゼン」』
ビジネスだけでなく、日常でも十分に使える、
「自分のブランディング」について、
教えていただき、非常に勉強になりました。
たとえば、天野さんの写真を見ると、オレンジ色の上着を着ています。
他にオレンジ色のバッグやノートを使用したりと、
天野さんのイメージカラーは、「オレンジ」だそうです。
なぜならば、いつもオレンジ色を身につけていると、
友人や知人たちが海外旅行に行って、「オレンジ」色の物を見つけた時に
天野さんのことを思い出してくれるそうです。
そして、お土産やプレゼント選びも、迷わず「オレンジ」色の物を選んでくれるとか。
そんなふうに思い出してもらえたら、
仕事のチャンスも増えそうですよね。
たとえば、
街を歩いている時に、「オレンジ」色の看板を見た、編集者。
「あっ!今度、天野さんに本を書いてもらおう」
といったように。
天野さん曰く、
毎日同じ色を身につけるというのは、
簡単そうに見えてそうでもないとのこと。
たとえば、
「今日だけ、たまには青の洋服を着よう」と
着たとする。
もし友人や知人に街でバッタリ会った時に
「あれっ!オレンジ色の天野さんじゃない」
と思われる。
そして、必然的に
「オレンジ色の天野さん」
の印象がボケてしまうそうです。
この話には、
理念や信念の考え方にも当てはまるなと思いました。
私は、まだ修行中なので、
えらそうなことはとても言えないのですが、
気分や人によって、
言うことややることが違う人だと、
その人の印象はボケますし、
信頼関係を築くのは難しいのかな〜と。
熱く書いてしまいましたが(笑)
一つの色に決められない、毎日同じ色の物を身につけるのは難しい!
と思う方は、
三角や水玉といった、柄物やキャラクターでブランディングするのも手だと思います。
あとは、
たとえば、「アイスクリーム評論家」になりたかったら、
どうしたら、周りの人に「アイスクリーム評論家」だと思われるかを
考え、実行に移し、継続することが大事ということも教えていただきました。
さて、みなさんは「アイスクリーム評論家」についてどんなイメージをしますか?
私はアイスクリーム柄やポップな色合いのお洋服を着ていて、
毎日アイスクリームを食べて、アイスクリームについて楽しそうに語っている方を
イメージしてしまいました。
相当アイスクリームが好きでないと、なかなかできないですね(笑)
外見も大事ですが、
アイスクリームについてどれだけ語れるかの専門性も必要なんだと
改めて思いました。
他にも数字を取り入れた自己紹介の方法をグループワークを入れながら、
楽しくわかりやすく講義していただきました。
天野さんの足下を見ると、イスには講義で話す内容のレポートと
ストップウォッチが!
こういう工夫をすると、時間オーバーにならずに
講義できそうですね。
天野さん、お忙しい中、たくさんの自分ブランディングのスキルを
教えていただき、ありがとうございました。
後半は夏川の講義。
新刊の現代語訳『茶の本』(致知出版社)に合わせ、
「茶人たちに学ぶ発信力」
岡倉天心や千利休、新渡戸稲造のプレゼン力の話で、
天野さんの講義にも通ずる内容でした。
岡倉天心はもとは西洋美術史家。
けれども、日本文化の良さを見直そうと、
和服を徹底したそうです。
茶道でなぜ茶碗をまわすか知っていますか?
お茶をもてなす時に、相手に絵柄の良い器の面を見せる。
ステキな絵柄だ〜!と思わせ、お茶を飲む前に茶碗を回させる。
ちょっと悪い言い方をすると、
相手に茶碗の絵柄を自慢し、その茶碗を汚すな!ということで、
飲む時は茶碗を回すんですね。
お茶の飲み方は小学生の時に教えてもらいましたが、
回す意味とかまで教えてもらわなかったので、
なるほどでした!
新渡戸稲造は、日本に対する思いが強く、
カナダのヴィクトリアの病室で亡くなる時に、
病室で上からホースを設置し、下にはバケツを置き、
滝のように水が流れる演出をしたそうです。