8月29日『誰にでも役立つ「武士道」入門』
- 2015/8/28
- 賢者の会
8月29日に開催する、
「第31回・賢者の会」と
「第14回武士道を会得する会」
の合同企画、
『誰にでも役立つ「武士道」入門』の
話を少しさせていただきます。
イベントページはこちらですね。
https://www.facebook.com/events/1617369181878773/
そもそもビジネス作家をやっている私が、
なぜに『武士道』を翻訳し、
今回、
という日本史の本まで出版することに
なったのか?
答えは簡単で、
日本人は本来、長い歴史を通じて
「できる人」の見本像をちゃんと
思想のなかにつくってきました。
これが「武士」なんです。
その点で現代人は、
欧米由来のリーダーシップや
コミュニケーションの
即席なハウツーには、すぐ飛びつくけど、
自国の伝統的な仕事論は、
すっかり忘れている。
それもどうかな……と思います。
そもそも武士とはなんぞや?
戦国武将や時代劇の武士を
まず想像するでしょうが、
発端は写真なんです。
こちら国立歴史民俗博物館にある、
最も初期の武士の姿。
あんまり強そうじゃないんですが(苦笑)、
弥生時代の武士ですね。
このころの日本は戦乱の時代。
大陸から稲作が伝わり、
小さな村々ができていきますが、
同時に争奪戦も起こるようになる。
そこで村を守るために、
リーダーは戦士となって立ち上がった……。
でも、ただ武装するだけでは、
彼らは大成しませんでした。
なんせこの微弱な装備です。
あんまり力で村を支配しようとしたら、
当然、反発をくらいます。
おまけに近隣にはライバルもひしめいている、
離反が続けば、それこそお隣の村に
制覇されてしまうでしょう。
だから力を持ったものは、
それに相応しい理念と態度でもって、
共同体の人びとの信頼される必要があった。
これが「武士道」になっていくんですね。
中国国家式に、
宗教的な権威で国をまとめようとした
奈良、平安の時代はあまりうまくいかず。
日本は基本的に
1500年以上先の江戸時代まで、
「地域の武士リーダーが、その地を守る」
という武士体制が続いていきました。
この点では日本史はヨーロッパの歴史と
似ているんです。
西洋には、「ノブレス・オブリージュ」
(=高貴な者に伴う義務)
という理念がありますが、
彼らは剣をネクタイの象徴に代え、
現在も世界のビジネスを牽引しています。
日本も同じように、
江戸時代まで武士の理屈が
「できる人」の理論であったんです。
そしてこの理論を引きずってきた
「元武士」によって
明治の近代化も実現しました。
ただ、現代になって
こうした仕事に対する価値観は、
かなり忘れられつつありますよね。
いろいろな理由はあるのでしょうが、
そちらは本を読んでいただくとして(笑)
もう一度
「私たちが長い歴史を通じて培ってきたもの」
を再生しようと。
今回もそんな試みを、
超入門バージョンで考えてみたいと思います!
気まぐれの参加、大歓迎ですので、
気楽に申し込んでくださいませ(笑)
申し込みはFBページのほか、
info@kenjabook.jp でも受付けます。