4月26日から発売されています!
致知出版社さんの
「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」
では、11冊目になる本。
夏川が翻訳、
あるいは現代語訳させたいただいた本では、
『武士道』『茶の本』『風姿花伝』に続く
4冊目になります。
幸田露伴『努力論』
ですね。
現代語訳としては、
おそらく前例のない420ページの完全版。
オビには渡部昇一先生に推薦をいただき、
2100円にて発売です!
写真、本のバックにあるのは、
東京大田区にある
「池上本門寺」の五重塔。
明治を代表する作家の1人、
幸田露伴さんの代表作といえば
『五重塔』ですが、
じつはこの池上本門寺の塔のすぐ真下に、
露伴さんが眠っているお墓があるんですね。
見本ができたあと、
報告に訪ねさせていただきました。
ともあれ、この明治期に書かれた
知る人ぞ知る名著。
・努力することは、
じつはまったく苦しいことではないこと
・幸運を惜しみ、幸運を分かち合い、
幸運のタネをまくことで、
人は本当の幸福を手に入れられること
・勉強する際にもつべき4つの目標
・どうすれば集中力を身につけられるか?
・自然の流れに従う、
人が最も成功しやすい生き方
……この大著から学べることは、本当に数多くあります。
それ以上に私たちが知っておくことは、
幸田露伴さんという方、
「先端科学」に「中国の古代史」に
「占いの仕方」に「園芸のコツ」に
「掃除の仕方」に「料理のコツ」に……と、
ありとあらゆることを徹底的に極めたような
人生を過ごした方です。
そのぶん、「富」とか
「地位・名誉」といったものに束縛されない、
人生の終わりまで満足が続く
「成長が止まらない生き方」を追求したんですね。
以下は、私が序文で書かせていただいたこと。
「あらゆることに努力し、
あらゆることに対して成長を続けることによって、
私たちは経済的な豊かさや、
たまたま訪れる運や不運に左右されない、
絶対的な幸福感や満足感を手に入れられるのです。
モノを追いかけ、成果を追いかけ、
効率を追いかけてきた日本人の
近年の価値観が崩れようとしている
今だからこそ、
日本が生んだ偉大な先人が説いた
『努力』という価値観に再び目を向けるのは、
非常に意義のあることだと思います。
今再び、私たちは過去の偉大な日本人が追求し、
しっかりとその手につかんできた
『幸福』や『幸運』を、
取り戻そうではありませんか!」
そんな本書です。
読み応えがあることは承知ですが、
ぜひぜひ体現していただけたらと思います!