夏川の振り返り6〜『20代は働かない!』
- 2021/3/10
- 夏川の書いてきた本
過去の本の振り返りを定期的に行なっていますが、
夏川の6冊目の本はこちらです。
『本当に成功したなら20代は働かない!』
(実務教育出版)というもの。
なかなかチャレンジングな書名ですよね。
出たばかりのときは、
けっこう反響も大きかった気がします。
☆
ようするに本書は、通常の仕事以外から
経験を積むことの大切さを説いた本。
大学受験では授業外の社会活動の成果を求められ、
就職では学校外での活動の幅の広さを求められ、
仕事上では社外で学んだ成果を
ごく普通に求められるようになった現在です。
まともに働く発想では、求められる経験値を獲得できない。
すでに本書で説いたことは、
当たり前のことになりつつあるかもですね。
☆
できるだけ「働き詰めになること」から逃れ、
広く交流関係を持つ必要性は、いまはより求められる。
20代に限った話でもないでしょう。
非常にいいことを書いていました。
ちょっと引用します。
「ふと自分の過去を思い返し、記憶に残っている鮮烈な経験は何かと
探してみてほしい。それはいつもどおり学校へ行き、
いつもどおり仲間と喋り、いつもどおりに勉強した
……なんていうことではないと思う。
思いがけないことに感動したり、
急に起こったことに胸ドキドキしたり、
予想もしなかったことに喜んだり、
逆にヘコんでしまったことではないだろうか?
結局はそれらすべての経験が自分の財産になっているとしたら、
ふつうに働いて、ふつうに仕事をして、なんていう日常で、
本当の自分自身の成長がありえるんだろうか?」
☆
これからのアフターコロナの時代、
あらゆる仕事が手探りで、
未知の領域に踏み出さなくなるケースは多くなるでしょう。
いかにその状況を、楽しめるか?
先の見えない世の中で思考錯誤を遊ぶ感覚が
これからより大切になってきます。
いままでの働き方の常識は、
すすんで変えていく必要がありますね。