台湾と日本、変わる世界
- 2021/4/17
- できる人研究所
- 仕事ができる人の歴史入門
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日米首脳会談で、
52年ぶりに「台湾」について言及されたそうです。
コロナの影響で、しばらく分断された世界。
その中で拡大する、中国の勢い。
各国の独立と平和を守るため、
世界は新しい局面を迎えていますね。
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何だか長く日本人も引きこもっているせいで
世界への関心を忘れてしまっています。
これは、あまりいいことではありません。
とくに私も
『仕事ができる人の「アジア史」入門』
という本を書いている立場。
私たちが知っておくべきことは、
ちゃんと書いておきたい……と思う。
そこで「台湾」について見れば、
この地域は「中国の一部」ではありません。
別個の存在であり、
日本とも歴史的に大きくかかわっている場所です。
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というのも台湾の島、
そもそもは日本、中国、東南アジア……と
東アジアで交易役を担っていた
「倭冦」と呼ばれた海賊たちの
根城の1つだったわけです。
さらに大航海時代になると、
これにオランダの商人も加わりました。
つまり住んでいたのは、現地人か貿易商たちだったんですね。
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ここに最初に「国」ができたのは、17世紀になって。
日本で生まれた中国人と日本人のハーフ、
鄭成功という人物がオランダ人を追い出し、
「台湾」をつくって
当時の中国「清」に対抗したわけです。
鄭成功の活躍は日本人からも尊敬され、
彼の物語を近松門左衛門が映画化ならぬ
「歌舞伎(人形浄瑠璃)化」する。
これが『国姓爺合戦』という話でした。
この台湾、やがて清に滅ぼされ、
その後、日本が奪い、
それから革命後の中国で
共産党中国に対抗した勢力が移る島になる。
そして現代にいたっているわけです。
そうすると当然、日本が無関心でいいわけがない。
平和な今が続くように。
世界の様子を見守っていかねばいけないですね。
[仕事ができる人の歴史入門]