夏川の振り返り12〜『なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?』
- 2021/4/25
- 夏川の書いてきた本
過去の本の振り返りを定期的に行なっていますが、
夏川の12冊目は、
2008年にアスペクトさんから発売された
こちらの本。
『なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?』
発行当時、大変、話題になった本ですね。
雑誌の取材や講演を、このテーマで結構やったなぁ……。
☆
実際、コロナ前ですでに
「効率重視」の弊害は多く叫ばれるようになりました。
まず日本企業がほとんど世界において
イノベーションを創造できていない。
ムダなく、効率よく、生産性を高めて……という流れが、
規格外で、オリジナリティがあり、
どこかに特化した商品というのを出すことができなくなった。
おまけに、あらゆるビジネスパーソンが
専門外のことをほとんど学んでいないから、
専門分野を超えたアイデアを
出せなくなっている。
同じ価値観をもった人と、毎日のように同じような話をして、
同じような意見を交わし合うから
どうしてもマンネリ化してしまうんですね。
☆
このコロナ禍でも
会社に社員を束縛する企業が多くなっていますが、
これから「何か新しいこと」をやらなくてはどうしようもない
……という時代になり、
果たしてやっていけるのだろうか?
アフターコロナの不安は、かなり大きいように思います。
☆
間違いなく言えるのは、
「効率」の時代は、コロナが去ったあとは
終わらざるを得ないのではないか。
たぶん人一倍、モノを考え、
情報を吸収し、たくさんのアイデアを出し
たくさんのトライ&エラーをした人の中から
勝者が出てくる時代になってくるでしょう。
それは、たとえば日本が明治時代になったときとか、
戦後のゼロからの復興を目指したときと
同じことかもしれません。
まったく発想を切り替えることが
必要になるんじゃないかと思います!
[夏川の振り返り12]