画像は家から少し歩いたところにある、
大きなお屋敷の近く。
電話Boxとポストと掲示板のほか、
ベンチも置かれて
ちょっとした憩いのスペースになっています。
一体このスペースは、
どんなふうに使われているのだろう?
すぐ近くに急な坂がありますから、
登ってきたあとで、
「ここで休憩してください」
ということなのかもしれません。
☆
何より公衆電話がある場所……というのが、
ずっとこの場所の認識でした。
かつて学生の頃の、まだ携帯電話がなかった時代。
親に聞かれたくない電話を
ここからしたこともあったかもしれない。
そのころからずっと
この場所には公衆電話があったんですね。
☆
現在、NTTは公衆電話の数を
今の4分の1に削減する計画のようです。
当然ながら、このスマホの時代。
公衆電話が使われることなど、めったにないと思います。
「公衆電話を使ったことがない」という
若い人もかなり多いと聞きました。
テレフォンカードなんて
おそらく見たこともないでしょうね。
☆
でも、緊急の場合に、
公衆電話が必要になることは
あるのかもしれない。
たとえば思わぬ危険に遭遇し、
そのときスマホは奪われていたり、
失っていたりした場合。
助けを呼ぶ電話を、
どのようにかけたらいいか……?
いろんなことを考えたら
ゼロにはできない公衆電話ですが、
問題はこの場所にあることを
誰が知っているかということでしょう。
こんな目立たない場所ですから、
おそらくこの電話は近所の人しか認識していない。
つまり、その近所の人の緊急の場合のため、
この電話は設置されているということか?
どれくらいの人が、
それをわかっているか疑問ですよね。
☆
そう考えると
ますます数が少なくなることをふまえ、
「公衆電話がどこにあるか」を、
本当は私たち、頭の片隅に記憶していないと
いけないかもしれません。
便利な世の中になっているからこそ、
その「便利」が失われたときのことは
想定していないとですね。
[公私混同の時間]