「母の日」の元となった偉大な「母」

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5月9日は、

5月の第二日曜日ということで

「母の日」でした。

 

コロナ禍で会いにくくもなっていますが、

実家のお母様にプレゼントを贈った

という方も多いでしょう。

じつは、9日は、

そもそも「母の日」の元となった「母」の方の

ご命日でもあります。

この方、1850年代に活躍した

アン・リーブス・ジャービスという女性です。

 

このアンさんは、

「母の友情の日」という運動を

広げようとした人として知られています。

ときはアメリカで南北戦争が終わったころ。

それまで争っていた北部と南部が

リンカーン大統領の下で統一されました。

 

戦争は終わった。ならば女性たちから、

融合の動きを始めよう……ということで、

アンさんは、北側の女性と南側の女性が

一緒にピクニックなどをして

ランチを囲んで話す催しを始めたわけです。

単純なことですが、

いがみ合いを中和するには

非常に効果があったでしょうね。

 

ただ、「母の友情の日」の運動は

米国が安定するとともに忘れられていきます。

そこでアンさんの娘さんである、

アンナ・ジャービスさんは、

母の考えがいつまでも継承されるようにと、

その命日に感謝の祈りを捧げるセレモニーを

企画したわけです。

 

このとき捧げられたのが、

母・アンさんの大好きだった花、

カーネーション。

これが「母の日」のイベントに

つながっていきました。

 

そう考えると、

「お母さんのために何かをする」

ということはもちろんいいのですが、

「女性たちから世界を変える」という

本来の趣旨も忘れられてはいけませんね。

南北戦争後と同様、

いまの世の中は、コロナの所為もあり、

なんとなくギスギスしています。

女性たちばかりの話ではない。

いま大切なのは、

自分と立場の違う人たちの話も

「きちんと向き合って聞いてみる」

ということかもしれません。

[仕事ができる人の歴史入門]

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