日本で最初の新婚旅行!
- 2021/5/13
- できる人研究所
- 仕事ができる人の歴史入門
こちら画像は、宮崎と鹿児島の境にある
「高千穂峯」ですね。
アマテラスオオミカミの子孫にして
天皇家の祖、
ニニギノミコトが降臨した山として知られ、
山頂には「アメノサカホコ」という
鉾が突き立てられているそうです。
じつは155年前の5月13日、
この場所で日本初の
「新婚旅行」が行なわれたとのこと。
行なったのは、
「坂本龍馬とお龍(りょう)さん」の
カップルですね。
☆
どうしてこれが初の新婚旅行かといえば、
坂本龍馬の慰安旅行として
公式に知られているから。
2か月前の3月に、
坂本龍馬は京都の寺田屋で襲撃されています。
その治療のための旅行に、お龍さんが同行した……。
といって新婚ホヤホヤでなく、
2年くらいが経っていたようですが、
若い夫婦が2人で旅行することなど
ほとんどなかった時代です。
珍しがられたのは確かのようですね。
☆
なんでも当時、
高千穂峯は女人禁制だったそうで、
お龍さんは男性に偽装した姿で
山に登ったとか。
慣例破り、掟破り、
それでも「日本初」を
躊躇なく強行してしまうところは、
さすが坂本龍馬さん、といったところでしょう。
☆
ただ、初の新婚旅行の翌年、
坂本龍馬は暗殺されますから、
その後1年半くらいしか結婚生活は
続かなかったことになります。
短く濃縮された期間を過ごした2人でしたが、
じつはお龍さんは、その後、
横須賀の呉服屋さんの主人と再婚して
「西村ツル」として
新しい人生を送っているんですね。
『龍馬百話』(宮地佐一郎著、文春文庫)
によれば、お子さんもいたそうで、
「回想録」なども残しています。
さすが龍馬さんが革新的な人生に選んだ伴侶、
龍馬亡き明治時代も、
たくましく生き抜いたようです。
[仕事ができる人の歴史入門]