5月15日は、沖縄の日
- 2021/5/14
- できる人研究所
- 仕事ができる人の歴史入門
5月15日というのは、
沖縄の「本土復帰記念日」とのことだそうです。
1972年のことですから、さほど遠い昔でありません。
来年でちょうど50年。
当時、4歳とか5歳だった私ですが、
「沖縄が還ってきた」というニュースは
なんとなく憶えています。
考えてみれば、それまで沖縄は、
お金はドル紙幣を使い、
車も右側通行だったわけです。
急に変換したのは、さぞ大変だったでしょうね。
混乱ぶりは想像できません。
☆
ただ、沖縄の返還をうながしたのは、
地元の人々の、根強い努力があったからです。
「基地が残った」ということで、
その願望は100%達成されたわけではありませんが、
日本が解放されたにもかかわらず、
沖縄が米国の支配下に置かれた1952年から
沖縄では「島ぐるみ闘争」なんて言われる
ささやかな抗議運動をずっと続けてきました。
考えてみれば、沖縄は日本で数少ない、
戦場となった場所です。
犠牲になった方の数も軍人より民間人が大勢いる。
そんな土地が戦後、30年近くもずっと
敵国の支配を受け、
住民はあいまいな国籍のまま、
不平等な条件での生活を余儀なくされていたわけです。
それでも支配を乗り越え、
漁船が日の丸を掲げるなど、
徐々に徐々にその権利を獲得していきました。
もちろん政府の努力や
国際的な平和を望む声が皆の努力を後押しし、
返還を実現させた。
基地の問題は残りますが、
いまは誰も沖縄が日本の国の一部であることを
疑う人はいないでしょう。
☆
そんなふうに私たちは苦闘の末に、
いまの国の形や平和の形を実現していたわけです。
コロナウィルスはそんな国を分断させ、
国のあらゆる部分に
摩擦や対立を引き起こしていますが、
私たちは自分たちが積み上げてきたことを
思い出さなければならないかもですね。
同じ日本人、
「困っている人を助けよう」と
どうして真っ先に思えないのかと
今は疑いたくなるところがたくさんあります。
[仕事ができる人の歴史入門]