5月15日は、沖縄の日

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

5月15日というのは、

沖縄の「本土復帰記念日」とのことだそうです。

 

1972年のことですから、さほど遠い昔でありません。

来年でちょうど50年。

当時、4歳とか5歳だった私ですが、

「沖縄が還ってきた」というニュースは

なんとなく憶えています。

 

考えてみれば、それまで沖縄は、

お金はドル紙幣を使い、

車も右側通行だったわけです。

急に変換したのは、さぞ大変だったでしょうね。

混乱ぶりは想像できません。

ただ、沖縄の返還をうながしたのは、

地元の人々の、根強い努力があったからです。

 

「基地が残った」ということで、

その願望は100%達成されたわけではありませんが、

日本が解放されたにもかかわらず、

沖縄が米国の支配下に置かれた1952年から

沖縄では「島ぐるみ闘争」なんて言われる

ささやかな抗議運動をずっと続けてきました。

 

考えてみれば、沖縄は日本で数少ない、

戦場となった場所です。

犠牲になった方の数も軍人より民間人が大勢いる。

 

そんな土地が戦後、30年近くもずっと

敵国の支配を受け、

住民はあいまいな国籍のまま、

不平等な条件での生活を余儀なくされていたわけです。

それでも支配を乗り越え、

漁船が日の丸を掲げるなど、

徐々に徐々にその権利を獲得していきました。

 

もちろん政府の努力や

国際的な平和を望む声が皆の努力を後押しし、

返還を実現させた。

基地の問題は残りますが、

いまは誰も沖縄が日本の国の一部であることを

疑う人はいないでしょう。

そんなふうに私たちは苦闘の末に、

いまの国の形や平和の形を実現していたわけです。

コロナウィルスはそんな国を分断させ、

国のあらゆる部分に

摩擦や対立を引き起こしていますが、

私たちは自分たちが積み上げてきたことを

思い出さなければならないかもですね。

 

同じ日本人、

「困っている人を助けよう」と

どうして真っ先に思えないのかと

今は疑いたくなるところがたくさんあります。

[仕事ができる人の歴史入門]

関連記事

ページ上部へ戻る