最近は家の近くで
チョウをよく見かけるようになりました。
緊急事態宣言の最中、小さな来客は、何となく嬉しいですよね。
蝶の中でも、とりわけ私が遭遇して嬉しい種類に
「アオスジアゲハ」というやつがいます。
近くに生えている、たぶんユキヤナギか?
その辺を飛んでいた
今年初のアオスジアゲハ。
スマホの写真ではよくわからないので、
隣にイラストを付けておきました。
なんせこの透明感のある
ブルーの模様が特徴的です。
どういうときに、この青いラインが
役に立つのかわかりませんが、
人の目には爽やかに映ります。
とくに水辺を何匹かで飛んでいる姿を見ると、
清涼感がありますよね。
☆
じつは見かけに反して
非常に生命力の強い蝶だとか。
クロアゲハなどが都会で少なくなっているのに比較し、
こちらの蝶は、意外と東京の真ん中でも
繁栄しているとのことです。
確かに港区でも見ない年はありませんね。
なぜかといえば、
幼虫が育つ「クスノキ」という木に
関係しているそうです。
☆
このクスノキは、
「カンフル」という成分を持っていて、
これは「天然の防虫剤」と呼ばれているとのこと。
実際に「樟脳」の元となり、
衣服の保存剤としても使われていたんですね。
なので通常の虫は、
このクスノキの木を避ける……。
ところがアオスジアゲハの幼虫だけは、
クスノキの葉を食べるように特殊進化しました。
だからライバルが少ないということで、
生存競争に勝ち抜くことができた。
人が嫌がるものを受け入れることで
この美しい姿を手に入れたということで
なかなか立派な蝶ということなんですね。
ビジネスの成功者にも通ずるかもしれません。
なのでぜひ、この姿を見かけたら、
じっくり観察して讃えてあげてくださいませ。
意外と簡単に
つかまえることができたりしますが、
そんなことはしてはいけませんよ。
[効率無視の仕事術]