夏川の振り返り14~『なぜ、ビジネス書を読んでも「仕事ができる人」になれないのか?』

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本の振り返りの14冊目。

今日はアスペクトさんから発売された

『なぜ、ビジネス書を読んでも

「仕事ができる人」になれないのか?』

という本。

好評だった『なぜ、仕事ができる人は、

「効率」を無視するのか?』の第2弾として、

2009年に発売されました。

もう10年以上も経つんですね……。

正直、打ち出し方で

「狙い過ぎたかな?」というところはあります。

 

なんせビジネス書を読む読者に、

「それ、読んでもムダだよ?」と

言っているような形になっているわけです。

ショッキングではありますが、

ウケがいいわけはありませんよね。

長くこの仕事をしていれば、

こうした失敗をすることもあるものです。

本書のコンセプトは、今でいうなら

「アウトプット勉強法」に当たります。

 

勉強するだけでなく、

いかにそれを行動に移していくかが大事。

そうでないといくら勉強しても、

ビジネスパーソンの勉強は

スキルアップや収入のアップにつながってこない。

 

陽明学には「知行合一」という思想がありますが、

「学び→実践→検証」

という成長プロセスを正しくつくっていこうよ

……という内容の本になっています。

そのこと自体は、決して間違いではない。

 

ただ、現在のように

仕事が大きく制限される状況になると、

「実践第一」は理想論のようにも思えてきます。

たとえば営業にしろ、マーケティングにしろ、

この緊急事態宣言下では、実践の機会が少なくなります。

 

では、いま勉強することに、意味はないのか?

 

そんなことはありません。

私はむしろ、

「どれだけ実践シミュレーションをしたか」

とか、

「どれだけ脳内検証したか?」という

考えた量の差が、

アフターコロナでの命運を分ける気がします。

 

これは今後の長いスパンでも同じで、

新規事業や未知の分野に挑む必要が大くなる一方で、

よりスピードも求められてくる。

そんな世の中では、

「実践しなくても

実践した気になって考えられる能力」が、

大事になってくる気がします。

 

そのための情報収集であったり、

SNSを活用したコミュニケーションなども重要になるでしょう。

ビジネスの勉強法は、

これから大きな変化が起こりそうですね。

 

[夏川の振り返り14]

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