アジサイのオリジナルはどっちでしょう?

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いつのまにか5月も終わり。

残念ながら緊急事態宣言も解除されないまま

6月に入りますが、

人間様の事情などおかまいなしに

今年はアジサイが早くから咲いていますね。

 

うちの近くにも、

ダイヤ型の花が小さな花を取り囲んでいる

「隅田の花火」がすでに川沿いに。

そのあと少し遅れて、

丸いアジサイも咲き始めました。

ピンクのは見事ですよね。

じつは知っていたでしょうか?

アジサイのオリジナルってどちらなのか?

 

普通に私たちが「アジサイ」と呼んでいるのは、

球形に小さな花が集まったタイプです。

一方で「隅田の花火」は、

最近になって増えてきた印象ですよね。

 

でも、これが逆で、

オリジナルのアジサイは「ガクアジサイ」と言い、

ダイヤの花をもった

「隅田の花火」タイプのものだそうです。

 

このタイプを改良して、

球形の「アジサイ」が生まれたんですね。

「ホンアジサイ」という名が付いていますが、

じつは「本」ではありませんでした。

 

この「ホンアジサイ」をつくったのは、

他ならぬ日本です。

「ガクアジサイ」も日本原産。

世界に日本が誇る花の1つです。

 

ところが、昔の日本人、

「青い花の集まり」という意味の

「アジサイ」という言葉に、

わざわざ中国の詩人、白居易が詠んだ

伝説の花「紫陽花」という漢字を当てました。

 

その結果ずっと、

この花は「中国から渡ってきた花」と

誤解されて世に広まっていったんですね。

 

前にブログで紹介しました。

その誤解を解いて、世界にアジサイを広げた人こそ

幕末に日本に来たシーボルトでした。

 

強制的に国外追放になった彼は、

持ち帰ったアジサイに、

奥さんだった「お滝さん」の名をつけ

ヨーロッパに広げます。

 

その結果、今は世界中で咲く花になったわけです。

 

まあ、まだまだ遠くへ鑑賞に行きづらいのが

難ですが。

身近のいろんなところを、よく鑑賞するようにしましょう。

 

[公私混同の時間]

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