再び回ってきたコロナ禍の「大祓」

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こちら「茅の輪」が出ているのは、

港区の氷川神社。

私のところの氏神様ですが、

いつのまにか大祓のシーズンになっていました。

もう今年も半年が終了したんですね。

 

何だかんだいって、前半は2021年も

コロナに悩まされました。

いよいよ挽回と言いたいところですが、

まだ不安材料は多くありそうです。

 

この「大祓」は年に2回、

大晦日と6月30日が実施されます。

8の寺にくぐる茅の輪はいろんなところにありますが、

神奈川県の寒川神社だと、

人形の紙の切り抜きに名前を書き、

それを焼いてもらったりします。

「人形代(ひとかたしろ)」というものですね。

 

こうした儀礼の数々、目的はwikiを見ると

「穢れ」を祓うため、とあります。

私たちは生きていくうえで、自然に逆らったり、

小さな罪を冒したりしていくことを免れえない。

 

それは時間を通じて、

私たちに害をなしていくのですが、

年2回、これを清めてクリアにすることが

「大祓」の意味なんですね。

メンテナンスなわけです。

 

そこでこの「害」が何かといえば、

真っ先にあげられるのが

「伝染病」だったわけです。

 

もちろんかつてはコロナウィルスでなく、

多くは天然痘、コレラ、ペスト、梅毒など、

より致死率の高い病気でしょうが、

小さな国で人口を集中させて暮らしてきた日本人は、

古くから伝染病を

「毎年、祓うもの」としてきました。

それくらい恐れていたわけですね。

 

この「穢れ」を意識する文化は、

おそらくは現在もコロナに対する他国以上の

恐怖感につながっているのでしょう。

それは必ずしもメリットばかりではありません。

 

感染症対策や、あるいはワクチン、

またあらゆるエコな技術もそうなのですが、

日本人は世界でもずばぬけて

自然を冒したことへの「穢れ」を嫌う文化を持ちながら、

何らその分野でのアウトプットを成果に結びつけていません。

検疫もゆるければ、国際行事もずさんにやってしまう。

再生エネルギーはもちろん、

「掃除機」ですら、

いまやダイソンに適わなくなっています。

 

コロナの影響で日本人固有の感覚が戻ってきた

……とすれば、

これからもっとそれを生かす手段を

考えるべきかもしれませんね。

 

[公私混同の時間]

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