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歴史入門1 クリスマスといえば、この神様!?
- 2021/12/25
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本日は朝早くから用事があり、
夜は気づいたら眠ってしまっていて、
起きたらホワイトならぬ、雨のクリスマスになっていました。
いつもこんなものですなぁ(笑)
そこで「クリスマス」といえば、こちらの神様!
古代のオリエントやローマ帝国で信仰された
「ミトラ神」ですね!
……なにそれ!? と、まあ多くの方は思うでしょう。
クリスマスというのは、普通に考えれば、
イエス・キリストの誕生日で、
キリスト教で最も重要な日の1つです。
ただ、キリスト教徒の方には怒られそうですが、
歴史学的には、それを記した記録なんて
まったく残っていないんですね。
では、なぜ25日になったかといえば、この神様です。
もともとローマで流行していたミトラ神のお祭りが、
12月25日だったのこと。
キリスト教がローマの主流になるにあたって、
いつのまにかこの祭儀が、キリスト教のお祭りになって
誕生日ということになってしまったようです。
実はインドで生まれたけれど
ヒンズー教の有名な神様に地位を奪われ、
それからイランで流行ったけれど、
ゾロアスター教に地位を奪われたミトラ様。
ローマで忘れられてからは、
世界史からもすっかり忘れられていきました。
でも、ちょっとこの神様に脚光が当たってほしいのには、
理由があります。
実はミトラ神について、
あまり多くのことはわかっていません。
画像のように牛を犠牲に捧げる儀礼で、
厳格な戒律もあったと言われます。
ただ、そもそもは「友愛」を司る神様で、
民族の差がなく、皆が信仰を共有できることが
その特徴だったようなんです。
するとインド、イラン、ローマと、
他民族のグローバルな国家で
この宗教が信仰されてきたのもなんとなくわかります。
信者には兵士も多かったとか。
同時にその平和主義的な思想は、
国が軍国主義化するにしたがって、
勢いが失われていったことも事実なのでしょう。
「この神様の下で戦いましょう」
と言える神様のほうが、
支配したい国にとっては都合がいいわけですものね。
そんなこともあり、西欧ではキリスト教が、
西アジアや南アジアでは、イスラム教が信仰を多く集め
世界は戦争の時代となり、その因縁は現在も続いています。
実は仏教の「弥勒菩薩」の元になったとも言われるミトラ神。
その思想が「みんな仲良く」に基づいていたとすれば、
今、グローバル社会で
最も思い出してほしい考え方なのかもしれませんね。