なぜ、すき家のカレーが、こんなに美味しくなったのか?
- 2021/12/29
- できる人研究所
こちら、CMで石原さとみさんが食べているのを見て、
無性に食べたかった一品。
銀行へ行った用事の帰りに買ってきました。
すき家の「ほろほろチキンカレー」の弁当です!
「20種類のスパイスを使用した」と
ホームページにはあります。
確かに、いままでこのお店で売っていた
「和食のカレー」という雰囲気ではありません。
インド料理店の本格的なカレーに近いですよね。
それに、このチキンです。
蒸したのか、煮込んだのか、
スプーンで細かくできるくらい、
まさに「ほろほろ」しています。
こっちも「カレー」というより、
「ティッカマサラ」を彷彿するような味。
これは間違いなくおいしかったです!
にしても、これまでとは打って変わった本格路線。
なんでこんなに味が進化したのだろう?
想像するに、コロナ禍で外食が変化し、
テイクアウト中心になったことによるのでしょう。
味だけでなく、気づくのはこのカレーの値段。
680円〜800円くらいしますが、
コンビニの弁当よりは少し高め。
いままでの「すき家」さんの
牛丼中心のメニューよりも高めになっています。
コロナによるテイクアウト需要。
高級料理店や料亭が、案外と安い価格で
お弁当を発売して話題になりました。
一方で、ファストフードの牛丼屋さんは、
より高価格で本格的なメニューをテイクアウトで出す。
それは結局、
「あらゆるテイクアウトメニューの中で、
選ばれるものはどんなものか?」を研究し、
試行錯誤してきた結果なのでしょう。
いままで私たち、外でご飯を食べるときは、
必ずしも「味」で決めていたわけではありません。
・駅から近い
・時間がないとき、すぐ食べられる
・一人なので胃袋さえ満たせれば何でもいい
・今日は空いているところを探すのが面倒だ
だいたい牛丼屋さんを選ぶのは、こんな理由でしたよね。
それで「この前、吉野家だったから、今日はすき家でいいか」とか。
緊急事態宣言下では、
こうした「選ばれる理由」がほぼ消滅してしまったわけです。
その中で外食産業は、
「選ばれるメニュー」を考えなければならなかった。
想像する以上に、大変だったでしょうね。
だから、とりあえずはコロナが明けている現在、
いま外食産業で出されているメニューは、
厳しい淘汰を生き残った最終メニューとも言えるわけです。
コロナによって、
外食産業は大きな進化を遂げているのかもしれません。
これ、他のビジネスではどうなのか?
「いままでと同じ」では、この先怖いですよね。
やはり私たちも進化しなければ……。