歴史入門5 アウシュビッツからの77年

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1月27日は、国連で定めた
「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」
なのだそうです。

今から77年前、
1945年の1月27日に
「アウシュビッツ強制収容所」が
解放された歴史上の出来事にあわせ、
2005年に制定されたそうです。

皮肉にもこの強制収容所を解放したのは、
今、世界の火種の1つになっているロシア、
当時の旧ソ連でした。

「アウシュビッツ強制収容所」というのは通称で、
ポーランドにナチス・ドイツが設置した
第一強制収容所「アウシュビッツ」と
第二強制収容所「ビルケナウ」と
第三強制収容所「モノヴィッツ」を統合した名称。

1940年の5月に開設され、
1年後にはガス室も建設。
5年間にわたり、
100万人以上のユダヤ人を殺害し続けました。

死亡率はほぼ9割。
解放時に救出されたのは、およそ7500人だそうですが、
ドイツの虐殺によって命を失ったユダヤ人の数は、
およそ600万人。
当時、ヨーロッパに住んでいたユダヤ人は
900万人と言われますから
ほぼ3分の2が殺されている計算です。

なんせコロナウィルスによる死亡者は、
世界累計で500万人くらい。
それを超える虐殺が
たった1つの国家によって行なわれるのですから、
どんな自然災害よりも、
人間のほうがはるかに怖い存在です。

この日が記念日になっているのは、
それだけ「人は怖い」ということを
「忘れないようにしよう」ということですね。

当時のドイツ人になぜ、
こんな大殺戮ができたのかといえば、
先行きが見えない時代に対する、
不満や不安、やるせなさや失望や閉塞感など、
蓄積されて爆発しそうになっている
ネガティブな思いがあったのでしょう。

それがヒットラーという導火線で、
一気に「みんなユダヤ人が悪いんだ」という煽りに
皆が誘導されてしまったわけです。

まだそれほどの煽りに
現代人は理性を失っていませんが、
このコロナ禍に未遂のようなことが
各地で起こっているのは周知のことと思います。
ネット社会は、とくに怖いですよね。

恐怖は常に私たちの内側にあるんだ……ということを
常に忘れないで、
歴史に学んで明日を作っていきましょう!

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