久しぶりに「文章術」についての記述です。
長らく放ったらかすと、
どんどん手をつけにくくなりますものね。
いままで「テーマを決めて、
構成を作って、内容をまとめていく」という
本を書くときの王道的な文章術と
「好きなことを自由に書いていく」
というランダムな文章術を紹介しました。
王道はもちろん大切なのですが、
このブログでは本来の書くことの大切さ、
「好きなことを書く」という方法論を
極めていきたいと考えているのです。
だからこその「一生楽しむ文章術」でした。
でも、「好きなこと」を書くって、
案外と難しいですよね。
何を書いていいやら、わからない……。
これには「読書感想文」の書き方が役に立ちます。
実は私は何度か、小学生や中学生向きに
「文章教室」を開催したことがあります。
だから仕事部屋には、
今も画像のようなポスターが貼ってあったり。
その都度、内容は違っていたりしたのですが、
読書感想文も指導しました。
その方法は簡単です。
「なぜ」を3回、ぶつけてみるということ。
わかりやすく
『鬼滅の刃』という漫画作品で考えてみましょう。
①どうして自分は、この『鬼滅の刃』という作品を
「いいな」と思ったのだろう?
それは何といっても格好いいからじゃないかな?
とくに主人公の炭治郎が……。
②どうして炭治郎は格好いいのだろう?
他の漫画の主人公でなく……。
それは優しいからかな。
敵に対して、あんなに愛情をかける主人公って、
あんまりいないよね。
③なぜ、敵に対して愛情をかけるのが、
「格好いい」のだろう……?
それは、根本的に悪い人なんていない。
相手についてよく知れば、
「いいところ」は見えてくるし、
そうすれば世界の争いごとも
防げるんじゃないかと思うからかな……。
なるほど、ここに
「自分が『鬼滅の刃』に感動したこと」の本質がある。
すると、感想文の流れが見えてくるわけです。
『鬼滅の刃』はすごい!
それは炭治郎が敵に対して、こんなことをする場面。
どんな悪人にも道を外した動機がある。
それを知ることで
私たちはもっと歩み寄ることができるのではないか。
平和な世の中を作るために、
あるいは人間関係を円滑にするために、
私は炭治郎的な考え方を、もっと生かしていきたい……。
例えば、こんな感じですね。
すぐにこれで文章化はできそうですが、
慣れないとまだ難しいかもしれません。
少し次回では「文章の構造」について述べてみましょう。