それぞれの戦い方

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

画像のエンブレム、国際ハッカー集団、
「アノニマス」のエンブレムだそうです。

ロシアの攻撃にさられている、ウクライナ。
そこに思いがけぬ方面からの協力者でした。

情報統制を始めているロシアのメディアをハッキングして、
ウクライナの現地映像を流したりしているとのこと。
それによってロシア国内での
反戦運動を活発化させようという狙いですね。

この「アノニマス」という集団、
ニュースには一部誤解があるようですが、
特別な組織があるわけではありません。

要するに「匿名の集団」という意味で、
Twitterに何かを投稿したり、
5ちゃんねるなどの掲示板に投稿をする人と
そう変わりはありません。

ただ、その中でも
ハッキングやプログラミングに関しては
抜群の腕を持つ人物たちが、
特定の対象に対して、ときに協力もしながら、
サイバー上での攻撃を行なっていくわけです。

これまで、
「アラブの春」に関与したり、
「IS」や北朝鮮をサイバー攻撃したり、
KKKなどの人種差別グループや
「ネットいじめ」に対して
人物特定をするような対向をしてきたとのこと。

ただ、反違法ダウンロードに対する抗議など、
必ずしも「正義の味方」というわけではありません。
その都度、その都度、
関わっている人たちは違うのでしょうね。

巨大な暴力を持って、
弱い隣国に強引に言うことを聞かせようとする
……というのが、
結局のところの今回の戦争の構図でしょうが、
おそらくそういう支配を
「ネット上の自由な人々」は一番嫌うのでしょう。

だからそれぞれのやり方で参戦する。

まあ、こんなふうに「書く」という手段だって、
デモ更新に参加する手段だって、
募金をする手段だって、弱くても1つの戦い方なわけです。

逆に言うと、今、暴力で秩序を乱そうとする輩は、
こうした世界中の小さな敵と
対処していかなければならないわけです。

それでも圧倒的な暴力が勝ってしまうのか、
今、世界は試されているのかもしれませんね。

賛否両論あるのでしょうが、
今、世界中の多くの人の協力を巻き込んでいるのは、
自分たちの国を必死で守ろうとする
ウクライナの人々の懸命な力があるからなのは確かです。

どうか1人でも多くの人が助かるようにと
願わずにはいられません。
なんとかならんものかねぇ。

関連記事

ページ上部へ戻る