桜の前の「平和の花」

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桜の花が、今は五分くらいでしょうか。
家の近くでもちらほらと咲き始め、
非常にいい季節になってきました。

でも、その前に画像の花。
工事のためか、長く空き地になっているスペース。
そこをまるで花園のように
紫の美しい花が席巻しています。

スミレのような淡い紫に、
葉っぱはなんとなく菜の花のような感じ。
外来種の雑草のようですが、
これ、「オオアラセイトウ」と呼ばれる
植物なのだそうです。

調べるとこの花、
たくさんの名前をもっているそうで、
その1つはそのまま
「ムラサキノハナ」というもの。

もう1つは「諸葛菜」という呼び方です。

諸葛……そう、三国志の蜀の名宰相。
天才軍師だった、
あの諸葛孔明にちなんだ花ということです。

それは中国に多く咲いている花ということと、
紫の高貴な姿が、
天才軍師を彷彿とさせたということだとか。

花言葉でも「仁愛」とか「思慮」などの
意味を持っているそうです。

そんな「諸葛菜」が日本に定着したのは、
じつは戦争の結果なのだそうです。

「日本気象協会」のホームページによると、
日本の占領時代に満州へ渡った人々が、
敗戦後、日本に戻ったときに
花を一緒に持ち帰ったとことですね。

その後、戦後の新しい日本の体制下で
生命力のあるオオアラセイトウは
いつのまにか日本の土壌に定着してしまいます。

そんな経緯から、この花は「平和の花」
「ピースフラワー」とも
呼ばれるようになったのだそうです。

なるほど、確かに一面に咲く紫の花は、
争いごとなどを引き寄せないかのようにも見えます。
ウクライナの平和を願う皆の気持ちが
発現しているのかもしれませんね。

近くで見かけたら、
ぜひ遠くの国へ思いを寄せてみてください。

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