【賢者の言葉10】なぜバッハは生前、あまり評価されなかったのか?

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「絶え間ない仕事、分析、反省、たくさん書くこと、
終わりのない修正、それが私の秘密である」

こちらの言葉、「音楽の父」と呼ばれる
ヨハン・ゼバスティアン・バッハの言葉だそうです。

31 日は彼の誕生日だとのこと。
生誕327年になるんですね。

当時から即興音楽の天才と呼ばれていたそうですが、
じつは一度作った曲をさらに何度も試行錯誤して、
完成度の高いものを作り出していった。
だから現代にも通ずる偉大な作品を残せたのでしょう。

ただ、彼が評価されるようになったのは、死後何年も経ってから。
残念ながら生前には、
あまりに認められることもなかったといいます。

その理由には、まず当時の楽器では、
彼の楽曲の魅力が
あまり伝わらなかったことがあります。
モーツァルトやベートーベンより
ひと昔前の時代ですからね。

もう1つ、じつは意外にもバッハさん、
短気な性格で、
暴力事件を何度も起こしているんですね。

音楽の先生になれば、
イチャモンをつける生徒に剣を向けてしまう。
貴族の家に雇われたら、
待遇が悪いと激しく抗議して、警察に連行されてしまう。

天才でありながら、
そんな態度が人を遠ざけてしまったところも多くあったそうです。

暴力沙汰といえば、
いま、アカデミー主演男優賞を受賞したウィル・スミスさんが、
奥さんをジョークで揶揄したプレゼンターを
殴った行為が問題になっています。

そもそも脱毛症で悩んでいた奥さんを
傷つける言葉への怒りです。
それに「平手打ち」で、最初から力もセーブしている。

これをその辺の悪人が
弱いものを傷つける行為と一緒にするのはどうかしているし、
ましてや虐殺行為と同じレベルのわけがない。
むしろ心情的に私は、
「よくやった」と褒めてあげたいくらい。
相手も「悪かった」と言っているし、
私ならそれでチャラにしたいところです。

ところが世の中には
「そうでない人も大勢いる」ということも
理解しなければいけません。

ルールはルール、正義は正義で、
小さなことに寛容になれない立場の人もいる。
ネットは悪意を広げるし、
組織が大きくなるほど、対処せずにはいられなくなる。

だから結局、いかに正当な理由があっても、
怒りに対して損をするのは
自分自身になってしまうわけです。
これは仕方ないですね。

ですから「怒り」はコントロールし、
冷静に自分の行動を抑えていくことが
とくに現代では重要になるわけです。

過去の偉人の失敗から、
私たちもよく学ばなければいけません。

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