【賢者の言葉12】チャップリンの「最高の言葉」

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「申し訳ないのだが、私は皇帝などになりたくない。
そんなのは私にとって、まったく興味のないことだ!
私は誰も支配したくないし、どこも征服などしたくない。
ユダヤ人も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も。
できることなら皆を助けたいのだ」

「そう、私たちは皆、助け合いたいのだ。
人間は本来、それを望んでいるはずだ。
私たちは皆、お互いに幸福でありたいと願っている。
決して互いを貶め合い、憎み合い、罵り合うような生き方を
望んでなどいないのだ」

こちらチャップリンの『独裁者』という映画より。
映画史上で最も有名とも言われる、
最後のスピーチの一部になります。

4月16日は、チャールズ・チャップリンさんの
誕生日だそうです。
生誕102年とのことですね。

そんなチャップリンが、『独裁者』という映画を
自身で脚本、制作、監督、主演をつとめて
作ったのは51歳のとき。
これがはじめての「サイレント」でない映画だったんですね。

ときは1940年、ヒットラーが率いる
ナチスドイツの横暴が始まったころです。

チャップリンは、
一目でヒットラーを模したことがわかる独裁者に
「顔がそっくりで間違われた床屋さん」を演じ、
ドタバタのコメディが展開していきます。

ただ、コメディとはいえ、
おもいっきり世界の政治情勢を反映した作品。
そんな社会風刺的傾向はいままでもあったのですが、
問題はラストです。

チャップリンが演じる主人公は、
突然スクリーンの前にいる観客に向かい
「独裁者などあってはならない。戦争などしてはならない」と、
5分間にわたる熱のこもったメッセージを発するわけです。
物語上で、やらなければならないという話ではない。

単にチャップリンが、
今、戦争に向かおうとする世界に向けて発したかった言葉を
思いっきり言い放ったのでしょう。

ですから映画は賛否両論で、
「楽しいはずの映画が台無しになった」と
引いてしまったファンも多かったようです。
実際、反戦テーマを彼はそれからも続行し、
そのぶん、人気も低迷化したとか。

それでも、やっぱりチャップリンは、
言わずにはいられなかったのでしょうね。

孤児として生まれ、最悪な環境の中で
人々に笑顔を提供すること仕事の喜びを知り、
彼は喜劇役者として大スターになった。

そんな人々の笑顔を奪ってしまう戦争を、
なんとしても止めたかったのが本心だったのでしょう。

残念ながら彼は、
第二次大戦を止めることは叶いませんでしたが、
それでも映画で発したメッセージは、
今でも何かあると取り上げられる
至高の言葉になっています。

「兵士たちよ。獣たちに身を託してはいけない。
自然に逆らう、機械の心を持った人物に、その身を委ねてはいけない。
君たちは機械ではないし、家畜でもないのだ。
君たちは人間だ。愛情をもった1人の人間だ。
憎んではいけない。
愛することができず、自然に逆らうものだけが人を憎むのだ」

今、本当に皆に聞いてほしいメッセージですね。
メッセージはyoutubeで検索すると出てきますよ!

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