「地獄谷」の神さま
- 2022/6/12
- できる人研究所
本日、ジョギング中に神社に寄ったら
神さまに遭遇しました……(笑)
こちら港区にある氷川神社の隣にある、
建部神社という祠ですが、
猫がお賽銭箱のところで餌っぽいものを食べていて
どいてもくれません。
まあ、たびたびここに来ていて
すっかり慣れっこになっているところも
あるのでしょう。
お賽銭を入れてもこっちを見るだけ、
しょうがないから猫に向かって
お参りを差し上げました。
ひょっとしたら本当に神さまなのか?
じつはここから数百メートル、
白金高輪の駅のほうに向かっていくと、
「古川」という川にぶち当たります。
そこには現在、
「新古川橋」という橋がかかっているのですが、
何気なく古い由来文を読んでいたら、
こんなことが書いてありました。
「かつてこの場所は、高輪から
樹木谷、地獄谷を経て、大久保通りを通り、
麻布本村の名上に向かう
古い東海道の道筋に当たっていたと
思われる」
「大久保通り」が現在、
白金高輪のタワーマンションが並ぶ通りとすれば、
つまりこの神社がある場所は
「地獄谷」だったことになります。
まさか地獄と呼ばれていたとは、
聞いたことがありませんでした。
調べると「地獄谷」というのは、
すぐそばに通っている「桜田通り」に
沿っていたとのこと。
現在は役所の支所がありますが、
その辺りがちょうど谷底で、
底には古川の支流が流れていたとのこと。
ちょうど神社は「地獄谷」の上から
川を見下ろす場所に立っているんですね。
地獄というからには、
あまり穏やかな場所ではなかったのでしょう。
刑場があった……なんていう話も聞きます。
いまは随分と、穏やかになったものだと
思いつつ。
マイペースに生きることの楽しさを
教えられたような気になりました!