「さみだれ」の仕事術
- 2022/6/15
- できる人研究所
画像はうちの家で育っているアジサイの話。
「隅田の花火」と呼ばれるガクアジサイですが、
たぶん満開なのだろう。
どうも家のは、周りの花の真ん中の部分が
別々にピークを迎える感じです。
ただ、今やどんな植物よりも大きくなり、
幅を利かせています。
そんなアジサイも今が旬で、
今日から全国で梅雨入りをしたとのこと。
関東だけ今年は早かったですね。
ジトジト長く降るのが梅雨の特徴ですが、
温暖化の影響か。
雷が激しかったり、巨大な雹が降ったりと、
雨の様子も最近は変わっています。
だから「梅雨」の定義もおかしくなっているのですが、
忘れ去られつつある「梅雨の別名」を
知っているでしょうか?
「さみだれ=五月雨」ですね。
「さつきあめ」と呼ばれることもあります。
それって五月では? と思うでしょうが、
旧暦の五月は、
大体1ヶ月スライドしますので、今の六月。
だから「梅雨=五月にやってくるもの」で、
梅雨の雨を本来は、
「さみだれ」と呼んだわけです。
じつは「さみだれ」は私の仕事ではお馴染みで、
よく原稿を「さみだれ式で出してください」と
編集者さんから言われます。
一括で脱稿するのでなく、
出来上がったところから少しずつ、
ジワジワと少しずつ長く出版社に送っていく……と。
それはまさに梅雨の雨のような面倒なやり方で。
原稿を完成させる方法をそう表現するわけですね。
梅雨明けが待ち遠しいのも同じでございます(笑)
ただ、新暦で梅雨が六月になったので、
「さみだれ」という意味も失われつつあります。
「五月(さつき)晴れ」も、
本来は「梅雨の間の珍しい晴れ間」を言うのですが、
五月の穏やかな晴れた日を意味する言葉に変わってしまった。
ところが今年は異常気象で、
関東では梅雨っぽい雨が五月に降り、
六月には嵐になっています。
これ「さみだれ式」の原稿の出し方とはちょっと違うかも。
するとかつての「さみだれ」の言い方が
温暖化で復活することもあるのかもしれないですね。
あまりいいことではないのでしょうが。