【賢者の言葉】心頭滅却すれば……

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本日は台風の影響で、
関東は少しだけ涼しくなっていたでしょうか。
大雨の地方は、注意ください。

これで7月は少し穏やかになる……。
なんてことはないでしょう。
なんだか再び暑くなりそうですね。

週末は少し熱中症にかかりましたが、
復活して活動開始。
近くのお寺(天現寺)に寄れば、
このおなじみの言葉です。

「心頭滅却すれば火も自ら涼し」

「火もまた……」と読むのは間違いだそうですが、
「暑さに同化してしまおう」という発想。
それでクーラーを止めてはいけませんが
心構えとしては、そうありたいかもですね。

そもそもこの言葉、
誰の言葉だかご存知でしょうか?

元は禅の「公案」なのだそうですが、
日本でこの言葉を有名にしたのは
臨済宗の僧侶であっ
「快川紹喜(かいせんじょうき)」という方です。

快川紹喜はもともと美濃にいたのですが、
武田信玄に招かれて、
甲斐の「恵林寺」に入寺しました。

信玄の死に際しては、
その葬儀も執り行っているんですね。

信玄亡きあとは、
息子の勝頼と親しくした快川さん。
ですが勝頼は、織田信長に滅ぼされます。

そのとき武田の残党たちを保護するのですが、
これで織田の怒りを買ってしまいます。
服従しなかった恵林寺は、
火を放たれて、燃やされてしまうことになりました。

そして快川さんは仲間たちとお寺に残り、
最後まで抗議して、焼死したとされます。
そのとき辞世の句として残したのが、
「心頭滅却すれば火も自ら涼し」
だったんですね。

言葉はそのまま、業火の中で心情を述べたもの。
彼に比べたら、所詮は気温の暑さなんてね……。

熱中症対策をしながら
なんとか心だけは、
平静を保つようにしましょう!

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