ウナギはどこでとれる!?
- 2022/7/24
- できる人研究所
23日は「土用の丑の日」でした。
なのでこちらは
スーパーで買った「うな重弁当」。
非常にささやかな感じもしますが、
これでも1600円くらいするんですね。
鹿児島産ですが、
国産は数は減っているのでしょうか。
かなり値段が高騰しています。
世界的には絶滅危惧種にもなっている
日本のウナギ。
その生息数にはいろいろ議論があるそうですが、
実はウナギそのものの生態が、
長い間、「自然界の謎」になっていたんですね。
ところがなんとかもっとウナギを増やし、
皆が食べるようにと皆さんが努力された結果、
最近になってその生態がわかってきました。
ウナギは一体どこで生まれるのか?
わかったのは
「マリアナ海溝の西」ということ。
西マリアナ海嶺という海底山脈が連なる場所ですが、
南太平洋の世界でいちばん深い海ですよね。
ここで生まれたウナギの子供たちは、
西の方へ移動。
フィリピン沖で成長します。
青年期になると、
それが北上し日本などの東アジアへ。
そして川をのぼって
淡水魚として大人になるんですね。
そんなふうに海から川へ、
広大な地域をめぐりながら繁殖するウナギたち。
人間の乱獲だけでなく、
自然環境のちょっとした誤差があれば、
そのサイクルは狂ってしまいそうですよね。
それでもまだまだウナギは
日本を見捨ててはいない。
つい先日の話ですが、
ウナギの稚魚が北海道で発見された
……というニュースを聞きました。
彼らも彼らなりに、温暖化する地球の中で
必死に生き残れる環境を探しているのでしょう。
2019年にはウナギの養殖にも成功し、
人工的な繁殖が期待されてもいます。
ウナギが安く食べられる時代がやってくることで、
人もウナギも救われるなら、
それ以上のことはありませんね。