ヒマワリの声を聞こう
- 2022/8/2
- できる人研究所
8月になり、近所ではこの花が目立つようになりました。
ヒマワリ、ですね。
私も大好きな花、そういう人は案外と多いですよね。
明るい気分になるし。
このヒマワリ、世界でも人気の花ですが、
それはただ見た目の問題ではありません。
日本では観賞用の花ですが、
食用の植物として重要が高いからでもありますね。
タネはナッツのように食べるし、
油をつくる植物としてもメジャーです。
ただ、現在、不足が深刻になっていて
市場動向も危ぶまれています。
というのは、次の事実。
生産量1位……ウクライナ
生産量2位……ロシア
どちらの国も、じつは
ヒマワリを国花にしています。
ウクライナの旗の黄色は、
ヒマワリの花を象徴していますね。
当然ながら小麦と同様、戦争の影響を大きく受け、
現在は輸出もかなりストップしているわけです。
にしても、あの広いロシアより
ウクライナのほうが、生産量が高い事実。
じつは「ヒマワリ油」を発明したのは、
そもそもウクライナ人なんだそうですね。
当時のウクライナはロシアの国土の一部で、
ロシア正教会は、ヒマワリを食べることを
禁止していたそうです。
でも、ウクライナ人は「地元食」のような形で
こっそりとヒマワリを食べ続けていた。
それがいつのまにか、
ロシア人にも浸透していったんですね。
ある意味、ウクライナ人がロシア人に勝った
1つの象徴なのかもしれない。
ご存じの方も多いでしょうが、
ヒマワリは平和の象徴にもなっています。
それは1970年にソフィア・ローレンが主演した
「ひまわり」というイタリア映画によって。
第二次大戦中に行方不明になった夫を
探しにいく妻の物語で、
ウクライナが舞台になっていましたね。
7月のあれやこれやで、
なんとなく日本人の関心の外になってしまった
ウクライナの戦争。
でも、残念ながらまだ続いています。
そのことを忘れないように……と、
なんとなくヒマワリは主張しているようにも見える。
早く平和が訪れてほしいですね。