【歴史入門】鎌倉時代はいつ始まった?

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いつのまにか8月も21日になっていますが、
この日は「源頼朝が、征夷大将軍になった年」だそうです。
(旧暦では7月12日)
これが1192年のこと。

皆が「いいくに(1192)作ろう、鎌倉幕府」と
年号を覚えた、
その日の発端が今日にあたったわけですね。

今年、大河ドラマで注目されている鎌倉時代の始まり。
ただご存知のように、今、
「いいくに作ろう、鎌倉幕府」は否定され
覚えても仕方のない年になっています。

「鎌倉時代の始まり=1185年」というのが、
学校で習うことなんですね。
「いい箱つくろう」とか、
今は年号を覚えるようになっているそうです。

でも、どうして変わってしまったのか?
1185年は一体何の年なのだろう……。

この年は源頼朝が、京都の後白河法皇に、
日本各地に「守護・地頭」を置く権利を
認めさせた年なんですね。

その理由は対立した弟、
源義経を追討するためでした。

法皇にとっては、自らが取り込もうとしたことで
招いてしまった兄弟の内紛です。
だから頼朝に従わざるをえなかったのですが、
結果的には地方の行政官を、
頼朝が自由に任命できるようになったわけです。

つまり日本の全国の行政が、
鎌倉を中心に実行されるようになった。
とはいえまあ、朝廷には
「自分たちがそれをしている」という認識があったかすら
疑わしいのですが、これをもって
「日本の政治の中心が京都から鎌倉になった」
ということになりますから、
「鎌倉時代に始まりに相応しいのではないか」
となったわけです。

その後、1192年の8月21日に頼朝は征夷大将軍となる。
まあ「とってつけたような地位」ではあるのですが、
こちらは肩書きだけの問題で、
実質はすでに政権を運営していたわけですから
歴史学的には不採用にしました。

といってこういうの、後付けの話ではありませんものね。
別に頼朝が「今日から鎌倉幕府を始めます」と
言ったわけでもない。

つまりはいくらでも、今後の発見や検証によって、
これからまた変わる可能性はいくらでもある。
歴史的というのはそういうものだと認識しましょう。

ちなみにこの有名な肖像も、
「頼朝でない」という説が出てきているんですね。
たまに歴史は復習しないと、
常識が変わっていることもあるので注意です。

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