ちょっと清々しい、見ることのできなかった景色

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こちらはよくブログでも紹介する
港区の古川ですが、
私はジョギングのルートにしていることもあって
よく通る道です。

でも、この場所から川を撮ることは初めて。
なぜかといえば、明治通りからこの角度で、
川を見ることはずっとできませんでした。

というのも、ここにはずっと
「住居」が立ち並んでしたんです。
段ボールで作った住居……。

そう、通りを挟んで、こっちが「白金」。
向こうが「南麻布」という
ハイソサイエティな場所ではありますが、
似つかわしくないことに
ここはずっとホームレスさんが集まって
暮らす場所になっていたわけです。
こんな小さな川でも、
河川敷の暮らしがあったんですね。

ところが先日通ってみると、
見事にキレイになっていました。

そういえば、前に都なのか、区なのか、
公務員らしい方々が、
住んでいる皆さんに何か説明していたのを見ました。

すでに始まっている再開発のためなのか、
あるいは福祉事業の一環なのか、
一斉にホームレスさんには、
退いてもらうことができたようです。

でも、一体みなさん、どこに行ったのだろう?
他の場所に移っただけであれば、
むしろ申し訳ない話にはならないか?

調べると一応は、都と区の共同事業として
「自立支援センター」というのが
作られているとのこと。

ここ20年くらいで、
東京都に住むホーレスさんの数は
5500人から10分の1くらいに減っているんですね。
まあ、そのまま数値を信じていいかわかりませんが。
それでも仕事ができ、
きちんと生活して幸福になる方が増えれば
何よりと思います。

場所のことを考えれば、
今や全く新しいスポーツ空間になった
渋谷の宮下公園の例などもあります。
この場所もこれから皆が利用できる空間になれば、
また新しい可能性は見えてくるのでしょう。

何より川がキレイになり、子供が遊んだり、
大人がくつろいだりできるスペースになると、
それは嬉しいこと。

ただ、同時に、生活に困った方が
こういう場所に逃げて来なくてもいい社会は、
やっぱり作っていかなければいけませんね。

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