「川に沈んだ船」からわかること

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画像は19世紀に沈没したアメリカのカジノ船
「ダイヤモンドレディ号」だそうです。
先月、旱魃の影響で、
ミシシッピ川の川底から見つかったんですね。

その前も、ミシシッピ川では、
第二次大戦時の駆逐艦が見つかったりしました。

アメリカだけでなく、ヨーロッパや中国でも。
地球温暖化の影響で、
今年は川底での発見が相次いでいます。

でも、これが「いいこと」であるわけもない。
今は「COP27」も開催されていますが、
世界全体で取り組むべき課題が
深刻化しているようです。

とはいえ、
「川で船が沈みっぱなしになっている」って
よくあることなのか?

日本人からすると、
「すぐ引き上げればいいじゃない?」と思いますよね。

調べると、これがそう簡単でないらしい。
確か数年前にライン川で観光船の事故がありました。
川とはいえ、難所は海に匹敵するような
急所になります。

しかも世界の超大河川は、
墨田川や多摩川の比ではありません。

そういえばエジプトにいたとき、
よく船でナイル川を渡っていましたが、
ほとんどフェリーと変わりなかったですよね。
向こう岸も反対側から
見えなかったんじゃなかったか。

しかし、それだけでなく、
川には「意図的に沈める」ということも
よくあったそうです。

「National Geographic」で
今年の5月に記事が出ていました。
やはりアメリカのモービル川という河川ですが、
19世紀の奴隷船が、ここでは見つかっているんですね。
干上がった影響かどうかはわかりませんが。

この船、「クロティルダ号」は。
アフリカまで行ったり来たりしていたようですが、
すでに違法になっていた奴隷取引をしていたらしい、
その証拠隠しのため。
火をつけてこっそり、川に沈められたんですね。

発掘チームは、船に残った生活痕跡から
連れてこられた奴隷たちのDNAを分析し、
その子孫たちを探すことまで考えているそうです。

そうして隠された歴史が次々と明らかになっていくこと
……は、すごいことなのですが、
これが「自然消滅」の恩恵ということでは
あってほしくありませんね。

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