この「どうしても描きたい願望」がすごい!
- 2022/11/13
- できる人研究所
画像、11日に本人が
インスタグラムに投稿したそうですが、
路上の“落書き”アーティストとして
世界的に有名なバンクシーの作品。
描いた場所はウクライナのキーフ近郊で、
ロシアの占領によって大勢が犠牲となり、
街も破壊されたままになっている
ボロジャンカという街です。
当然ながら簡単に行くことはできないし、
地雷やらの危険もまだ残っています。
ロシアのミサイルも撃たれていますから、
「アーティストがやってきて廃墟の壁に絵を描く」
なんてことが
簡単にできるわけもないと思うのですが、
それをやってしまうのですね。この人は。
世界的にロシアが締め出されている
体操選手を描いた作品は、
破壊された廃墟に描かれるからこそ
意味があるのでしょう。
他にもまだ確定していませんが、
子供が大人の柔道家を投げている絵も、
バンクシーの関与が疑われているとか。
プーチン大統領を揶揄しているんですね。
ときには十数億から何十億という値段がつくこともある
バンクシー作品です。
この落書きはウクライナにとっては
何よりの支援になるかもしれない。
にしても、この行動力は大したものです。
その正体はよくわかっていないバンクシーですが、
おそらくは40代後半だとのこと。
とはいえ、そんな危険な行為を
やる必要のある立場ではもちろんない。
「どうしても描きたい」という願望が、
命懸けの制作活動に
彼を駆り立てるのでしょうね。
じつはアーティストであるだけでなく、
「社会活動家」という側面も持っているバンクシーです。
20代のころから戦場の壁に絵を描いていて、
彼を世界的なアーティストにしたのも
2005年にパレスチナで描いた作品だったとのこと。
最近はコロナ禍に奮闘する
医療従事者を応援する作品を残していたようですが、
ロシアの攻撃が始まったときから
ウクライナで描くことは考えていたのでしょうね。
「もう、いい加減やめようよ」
という感じになっている現在の戦争の行方ですが、
これでロシアも考えてもらう
きっかけになってほしいですよね。