「絶叫」に命をかけた男の生き様

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

残念な方がお亡くなりになってしまいました。
歌手の水木一郎さん。
肺がんのため、12月6日に、
74歳の人生を閉じたそうです。

アニメソングの「帝王」と呼ばれた方。
マジンガーZやらバロム1やら、
歌った曲をあげればキリがないのですが、
それ以上に私が好きになったのは、
受験時代から大学時代にかけて
ずっと聴いていたラジオ番組の影響でした。

それは当時、小堺一機さんと関根勤さんが
深夜にやっていた
「コサキン無理矢理100%」という番組。
ここで水木さんは、
『絶叫シンガー』として再発見され、
大ブレイクした経緯があったんですね。

文章で書くなら、こんな感じ。
「♪魔神GO、魔神GO、マジンガー〜〜〜〜
ズェェェェェェッッッッッーーーーーート!!!!!!!!」

まあその後、水木さんは「絶叫」に磨きをかけ、
アニソン会という枠を超え、
唯一無二の存在になっていったのではなかったか。

確か大学の文化祭に水木さんが来たときだったか、
ワクワクして聴きに行った記憶があります。
「どこからあの人は声を出しているのだろう」と
本当に思った。
今は懐かしい思い出です。

でも、そんな「絶叫」が命を縮めたのか。
2021年に「声帯不全麻痺」ということで、
声が出なくなったとのこと。
すでにリンパや脳への転移も進んだ、
ステージ4の肺がんだったわけです。

それでも声帯に直接の注射を打ち、
筋トレやリハビリを続けながら
「絶叫」を続けたそうです。

命が燃えるときまで、
あくまで自分が貫いたスタイルで
熱唱を続けていく。

11月には車椅子に乗って
「マジンGO!」を絶叫していたそうですが、
まさに自分が歌ってきたヒーローそのものの精神を
受け継いでいたのではないか。
凄まじい人生だったのでしょうね。

もう2度と世の中には現れそうもない、
オンリーワンの存在であり続けた水木さん。
その歌声はあらゆる媒体で広がり、
永久に消えることもないでしょう。
心よりご冥福をお祈りします。

関連記事

ページ上部へ戻る