夏川賀央・できる人研究所ブログ

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本日は、父親の命日でした。

もう６年目になるんですね。
なんとも薄情なことに、
言われるまですっかり忘れていました。
こりゃ怒られるかもしれない……。

慣れというのは恐ろしいものですが、
当時を思えば、今年は暖かいですよね。
ものすごく寒かった印象があります。

いずれにしろ忘れっぱなしでは申し訳ない。
生前、父が好きだった和菓子屋へ、
好きだった豆餅を急遽、買いに行きました。

元は商店街だった場所で、ほぼ今は
その和菓子屋だけがポツンと残っている場所。

気まぐれで空いていたり、閉まっていたり。
その日によって、売っているものも違ったりと、
けっこう古くからの和菓子屋らしく気まぐれですが、
さすが生前は運を持っている父。

土曜でもちゃんと空いていたし、
人気の豆餅も３つだけ残っていました。
私も面目がたちましたね。

今でも覚えているのですが、
亡くなる数日前だったか
「あれが食べたい！」と言われ、
急いで買いに行った記憶があります。

そのときも数個だけ、
なぜか残っていたのではなかったか。
もうほとんど食べ物は受け付けていなかったのですが、
お医者さんに許可を取り、父は喜んで食べていました。

あれから、この日になると毎年のように買いに行き、
仏壇に供え、そのあとで私が食べる。

正直、味も素っ気もない、豆だけで味つけたお餅で、
私は好きでもなかった食べ物でした。
それより大福のほうがいい……と。

なのに現在は、最優先でこのお餅を買ってしまうし、
大福やお団子しかないとがっかりしてしまう。

大手企業に勤め、徹底したサラリーマン人生を歩んだ父。
30代で独立した私とは、意見もぶつかることばかりで、
進路や仕事、生き方など、
ほとんど父の言うことを聞いた覚えがない。

でも、この好みだけはすっかり影響を受けてしまった。
「やられた」かもですね。

来年はちゃんと覚えていて、
あらかじめ買っておくようにしよう。
店がまだ残っているといいな……。