幸運は用意された心のみに宿る

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「幸運は用意された心のみに宿る」

誰の言葉かといえば、
「細菌学の開祖」とされるフランスの科学者、
ルイ・パスツール博士ですね。

じつは12月27日は、
「国際疫病対策の日」なのだそうです。
制定されたのは2020年。
2年前ですが、そう世界が協力して
コロナウィルスを克服しようと、
国連が制定した日なのだそうです。

「でも、なぜ今日なのか?」というと、
じつはこのパスツール博士の誕生日なんですね。
1822年ですから、そう27日が
「生誕200年」となるわけです。

パスツール博士の功績とは、
要するに「感染症は防げる」ということを
実証したということ。

有名なのは、
「フラスコ実験」があります。

「白鳥の首フラスコ=パスツール瓶」と
現代では呼ばれてしますが、
細い首をS字に曲げて
外部から菌が入らないようにしたものです。

そして煮沸して中の細菌を完全に殺したスープと、
そうでない、一度、大気に晒したスープを
両方このフラスコに入れて放置した。

結果は煮沸したものは腐らず、
そうでないものは腐ってしまったわけです。

「なんだそんなことか?」と思うでしょうが、
これは非常に重要なことを証明しました。

というのも、それまで病気の原因となる病原体は、
「自然に発生するもの」と考えられていたわけです。
でも彼は、隔離したフラスコ内で
微生物が出現しないことを証明した。

つまり、「隔離をしてしまえば、
どこからも病原菌はやってこない」
ということ。
逆に感染者を隔離すれば、
菌は外へは広がっていかない……。

感染症や伝染病の治療法は、
この発見を機に大きく前進したわけです。
まあ確かにそういう前身がなければ、
コロナだって現在に至るまで
抑えることは不可能だったでしょう。

そんなパスツールさんが
防疫のシンボルになってから2年、
戦いは、やっと終盤には来ていますが、
まだ継続中です。

今、なんとかここまで来た世の中ですが、
それも多くの医療従事者に加え、
私たちが努力した結果だということを
忘れてはいけません。

恐れすぎず、かといって軽視せず、
備えだけは常に心に用意しておきましょう。

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