「罪を憎みなさい、罪人を愛しなさい。」

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「罪を憎んで、人を憎まず」とは、
孔子の言葉とされていますが、
それに似た意味ですかね。

こちらはインドの独立の父、
マハトマ・ガンジーさんの言葉だとのこと。

1月30日は、そんなガンジーさんが
凶弾に倒れた日。
今からちょうど75年前のことになります。

たびたび私も本で紹介している
ガンジーさんの生き方。
彼が最も憎んだものは、
「帝国主義」でも「貧困」でも「人種差別」でもなく、
「人々の怒り」だったと言います。

逆に、人が怒りの感情を克服できれば、
もっと隣人たちと私たちは理解し合え、
世界のあらゆる問題が解決できると考えた。

それが「非暴力」の運動だったり、
敵対していた国や、
対立していた宗教を巻き込んでの
平和的な独立運動だったんですね。

「怒りから迷妄が生まれ、
迷妄から判断力の混乱が起こる。
判断力の混乱によって理性の喪失によって
人は滅びる」

これは彼が規範としていた、
『パガヴァッド・ギーター』の教え。

ただ、若いころからガンジーは、
「自分はあらゆることで怒りまくっていた」
と、振り返っています。

そんな自分を抑えるため、
たびたび彼は長い断食をして、
とにかく自分の感情を抑えよう、抑えよう……と
苦心していたんですね。

考えてみれば、
新型コロナが流行してからの私たち、
世の中で起こるいろんなことに対して
怒りっぱなしかもしれません。

戦争があったり、不正があったり、
犯罪があったり、不況があったりで、
皆を怒らせるようなことも多かったですからね。

だいぶ世の中は変わってはきましたが、
まだまだギスギスしたところもあります。
断食はしなくていいけど、そろそろ心を解放し、
人間の「いいところ」を
見ていくようにしなくてはいけませんね。

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