なぜ八王子で「あんみつ」が作られるの?
- 2023/2/16
- できる人研究所
2月16日は「かんてんの日」なのだそうですが、
たまたま偶然、こんなものを食べてしまった!
創業は97年ですかね。
八王子の「むつみ」の、
国産天草100パーセントあんみつ。
いや、この袋のインパクトで、
つい手にとってしまいます。
中を開ければ、
本当に「かんてんと蜜とあんこだけ」という感じで、
シンプルだけど、そりゃあ美味しいですよね。
古きよき日本の味です。
八王子というのは、
「かんてん」の産地なのだそうですね。
だからあんみつを売るお店ができた。
かんてんは「食物繊維を多く含む」ということで、
最近はダイエット食にも取り上げられます。
その「かんてん」の材料、何かといえば、
「天草」という海藻なんですね。
検索すると、
まるで透明な寒天からは想像できない。
抜け毛の塊みたいな、怪しい植物が出てきます。
この海藻の煮汁から
「かんてん」は作られるのですが、
ちょっと待てよ!
山の中にある八王子、
他のかんてんの産地を見ても、
長野だったり岐阜だったりするのですが、
いずれも海のない場所です。
なぜそれが「かんてん」の産地になるのか?
これは「かんてん=寒天」の、
字がヒントになります。
つまり、「寒い、天草」ということ。
煮汁になった天草を
「凍らせて乾燥させる」というのが、
かんてんの作り方なんですね。
だから寒い山の上での製造になります。
(今はそういう製法も少なくなったようですが)
ちなみに凍らさずに作ったのが、
夏の「ところてん」です。
だからちょっとだけ、
こちらには磯の香りがありますね。
それで甘くして食べるより、
酢醤油や辛子をかけるわけです。
ちなみに「かんてんの日」は、
たまたまテレビで紹介されたとかで、
制定理由は特にないのこと。
一年中いつでもいいのではないか。
まあ、個人的にはあんみつに、
黒豆とかみかんの缶詰とかが
入ってほしくはありましたね。