日本とアメリカ、長い付き合いが始まった場所

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こちら久しぶりに訪れることができました。
麻布十番にあります
「麻布山・善福寺」というお寺。

後ろの元麻布ヒルズが目立ちますが、
桜もキレイに咲いています。

このお寺、港区にあって、
じつは9世紀に空海が建てたという古いお寺。

中には福沢諭吉のお墓もあれば、
歌手の越路吹雪さんのお墓もあります。
なぜか外国の方が、
そのお墓でお参りをしていました。
わかっていたのですかね……。

そんな麻布十番にある古刹ですが、
なんと言ってもこのお寺が歴史上で有名なのは、
幕末に「アメリカ公使館」として
使用されたことです。

公使館というのは、
大使館ができる前の、外交施設。

ペリーが浦賀にやってきてから、
日米修好通商条約が結ばれるまでの間、
多くのアメリカ人施設が江戸を訪れ、
交渉を行なっています。

いちばん有名なのは、
「唐人お吉さん」とのロマンスで知られる
タウンゼント・ハリスさんですが、
彼らは皆、
この古いお寺の畳敷の部屋で
寝泊まりをしていたんですね。

幕末といえば、
攘夷運動も起こっていたころです。

この善福寺もたびたび、
過激な藩士たちに襲撃を受けたのですが、
一方では命懸けてこれを守った
幕府の武士たちもいました。

その後長く、争ったり共闘したりして、
歴史を歩んできた日米の関係は、
ここに始まっているんですね。

彼らはアメリカの球団で活躍するオータニが、
日本代表としてアメリカ伝統のベースボールで
本国を破った歴史をどうとらえるだろうか?

そんな場所が、麻布十番という
お買い物エリアにあるわけですから、
来た方はぜひ訪ねてみてほしいですね。

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