- Home
- できる人研究所, 仕事ができる人の歴史入門
- 大盗賊の墓を削りにきた!
大盗賊の墓を削りにきた!
- 2023/3/27
- できる人研究所, 仕事ができる人の歴史入門
先日、両国にいく機会があったので、
久しぶりにこちらへ「削り」にきました!
JRの駅を出て手前にある「回向院」。
中には山東京伝や竹本義太夫、
それに無縁仏に加え、
軍馬や軍犬から現代のペットまで
様々の動物たちのお墓があったりします。
1つひとつ見ていくと面白いのですが、
その中にあるこちらのお墓、
手前には変な石がありますよね。
こちらはかの有名な、
「鼠小僧次郎吉」の墓なんですね。
90回以上も盗みをはたらき、
ずっと捕まらなかった怪盗・鼠小僧。
最後は1832年に捕まるのですが、
その際には一切の資産を
持っていなかっとされます。
それで貧しい人に寄付したのでは?
……と義賊説が生まれたわけです。
本当のところはわかりません(笑)
いずれにしろ、彼は罪人として
最後は斬首刑となります。
けれども、ずっと盗んだお金を奪われなかった
大盗賊です。
その墓を削って自分のものにすれば、
「一生のご利益がある」という伝説が生まれます。
で、皆が削るようになって、
墓はどんどんなくなってしまった。
今も削るようにちゃんと、石が用意されています。
……でも、ちょっと待って、
削ってそのカケラを
持っていかないといけないの?
何度かここにきていますが、
単に削ればいいものと思っていました。
要するに「大泥棒のものを盗むこと」に
価値があったのですか。
知らなかった……ということは、
ご利益ないじゃん!
でも、まあ、いくら盗人とはいえ、
盗み返しするのは、どうかなと。
まして「義賊」の可能性もある方となれば、ねえ。
とにかく安らかであることをお参りし、
後のことはお任せしようと思います!