私は嘘しかつきません!?

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いよいよ4月になりましたね。

新入社員の方、新入生の方、新しい年度を迎える方、
とにかくはおめでとうございます!
ずっと自重しなくてはいけない日々が続いただけに、
これからぜひ、頑張っていただきたいなと思いますね。

同時に今日は、エープリルフールです!
なら、頑張らなくていいか……。
言っていることが、すべて嘘だか、
本当だかわからなくなってしまいますね。

じつは「私は嘘つきで嘘しかつかない」
という文句は、
「自己言及のパラドックス」なんて言われています。
要するに「成立しない文章」なんですね。

その元は古くから言われている、
「クレタ人のパラドクス」と呼ばれるものです。

「クレタ人のエピメニデスは言った。
すべてのクレタ人は常に嘘をつく」

エピメニデスが常に嘘をつくクレタ人なら、
「クレタ人は常に嘘をつく」も嘘になります。
じゃあ、本当のことを言っているんじゃないか……?

なら、「クレタ人は常に嘘をつく」は事実なのか?
すると最初の話に戻ってしまいます。
あなたは今、嘘をついているのか……と。
堂々巡りですね。

ようするに
「言葉は矛盾する現象を、いくらでも表現できる」
という事実を、
このパラドクスは象徴しているわけです。

言葉からだけでなく、
実際の現象から私たちは真意を見極めなければいけない。
古代ギリシャの頃からずっと、
その必要性は説かれていたのに、
今のSNS社会では、瞬く間に嘘が拡散してしまう。

だからエープリルフールなんてときは、
逆に怖いですよね。

かつてエープリルフールの起源として、
こんな話をしました。

その昔、フランス王が
「新年が1月1日に始まる」と定めたとき、
ずっと4月1日に新年を始めていた人々から
不満が起こった。
だから彼らはこの日に、
「嘘の新年」を祝うお祭りをして、
それがエープリルフールになった……と。

実はこの話がそもそも
「4月1日の嘘で拡散したデマ」という
話もあるんですね。
Wikiなどにまことしやかに書かれたから、
あらゆるサイトで紹介されてしまったとか。

だからちゃんと事実は確認しないといけない!

仕事がら自分を戒めないとですね。
これは「嘘」ではありませんよ。

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