これが「25倍」の兵力を破った城

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本日は少し、気分転換、
車を飛ばして埼玉県の行田市にある
「忍城」へ行ってきました。

映画にもなった和田竜さんの
『のぼうの城』を読み、
一度来てみたかった場所です。

その歴史は「弱者が強者を破った戦い」として、
拙訳のクラウゼヴィッツ、
超約版・戦争論』の解説部分でも紹介しています。

「北条氏配下で忍城(埼玉県)を守っていた
小大名・成田長親は、二〇〇〇の兵力で、
秀吉側の石田三成が率いる
五万の兵の攻撃を耐え抜きます。
その戦い方は水攻めなどの策を封じていく
消極的なものでしたが、
結果、最後には存続を認められました」

つまり25倍の敵を破る戦いが、
かつてこの場所では行なわれたわけです。

ただ、難攻不落そうなお城かといえば、
見た目、それほど険しい場所にあるわけでもないし、
もっと山城のようなものを想像していました。

ただ、周辺には大きな池がある公園があったり、
川があったりと、
なるほど「浮き城」という通称の通り、
当時は湿地帯に城が浮かんでいるような
独特の立地にあったわけですね。

城主に長親さんは、
そんな立地を生かした戦いを実行しました。

あとはこの場所、
さきたま古墳群のど真ん中にあるのも
特徴ですね。

つまり古くから民衆が住み、
地元の支配者との結束力が強かったことも
想像できます。
圧倒的な敵兵力にもかかわらず、
農民や町人は、すすんで慕っていた殿様に
味方して戦ったんですね。

忍城には江戸時代から家康の息子が入り、
徳川家直属のお城になっています。
だからか、ここにはちゃんと
「東照宮」も入っているんですね。
昨日は命日ということで紹介しましたが、
タイムリーにお参りすることもできました。

博物館が休みだったのが残念でしたね。
まあ、少し気晴らしをしたということで
明日から仕事に集中しましょう。

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