宇宙を駆ける「日本のオモチャ」!
- 2023/4/27
- できる人研究所
日本の企業「アイスペース」が打ち上げた
民間初の無人月面着陸船、
残念ながら失敗してしまいましたね。
着陸の衝撃なのか、26日に通信の確立が
できなくなったということでした。
一番残念なのは、
こちらの活躍が見られなかったこと。
月面探査ロボット、通称「SORA-Q」ですね。
自動で月面の写真を撮ったり、
砂を採集したりして
月表面のデータ採集などをする予定だったそうですが、
なんせ“無駄に”スゴイんです。
普段は銀色をした野球のボールのようなもの。
それが起動すると、ガシャッと中心から左右に開き、
両側の半円が車輪のように回転して動き出す……。
まるでトランスフォーマーとか、
その昔の「ミクロマン」に出てきた乗り物を彷彿しますが、
それもそのはず。
じつはこの探査船、
玩具メーカーの「タカラトミー」が、
JAXAや同志社大、それのソニーさんらと
共同開発しているんですね。
それで「この造形にした」ということは、
当然のように企んでいるんだろうな
……と思ったら、やっぱり。
9月からこれ、発売されるんですね(笑)
すでにAmazonでも予約できたり→こちら
2万2000円くらいと高いのですが、
一応、ドローンのように遠隔操作して
画像の撮影もできるとか。
ちょっとこれ欲しいな……。
いずれにしろ、このロボット開発も
「民間企業が宇宙探査を始めれば、
こういうことが起こるんだな」という
大きな見本ではないかと思います。
アイスペースさんは、
「月の画像をNASAに売る」という
日本初の宇宙ビジネスを考えていたそうですが、
こんなふうに「宇宙開発」を一種のエンターテイメントにして、
「様々な企業の広報材料にする」というのも
これも大きなビジネスモデルだと思います。
そのうちロケットにスポンサー名が入ったり、
月表面に看板が置かれたりすることだって
あっていいのではないだろうか。
そんなふうに多くのビジネスが成り立つことで、
資金も集まり、宇宙開発は一気に進みそうな気がします。
今回は着陸で失敗こそしましたが、
そこまでの運航に必要なデータは多く収集し、
次の成功確率はかなり高まったそうです。
来年にもまた打ち上げるそうなので、
そのときこそ探査ロボの活躍に期待しましょう!