こちらは先日にお知らせしました。
重版が決まった現代語訳書、橋本左内さんの
『啓発録』です。
今日、2刷の見本が届きました!
何より致知出版社の編集さんからの、この連絡文書。
素晴らしい文字で「夏川賀央様」とあります。
これ、永久保存したいですよね。
平成28年6月の1刷、令和5年4月の2刷。
よく見ると「7年越し重版」という
珍しい奥付になっています。
すでに簡単に紹介させていただいた
『啓発録』の内容。
まだ十代だった左内さんが、
武士としての目標達成や日々の研鑽の仕方
自身への戒めを込めて書いたもの。
・人生のゴールにどんなことを思い描くべきか?
・どんなふうに勉強すべきか?
・どんな友人を大切にすべきか?
本文は40ページほどの短いものですので、
タイトルの通り21分で読めます。
左内さん自身は25歳という若さで
生涯を終えることになりますが、
吉田松陰や西郷隆盛など、幕末の志士たちに
大きな影響を与えた書です。
ぜひ知っておいてほしい
武士道の書物だと思います。
そのほか本書には橋本左内さんの作品として、
当時の福井藩に対して、
人材教育や人材育成のあり方を提言した
『学制に関する意見文書』という書。
さらに藩のマネジメントのみにならず、
海外列強国に対して日本国がどうあるべきかまで論考した
未完の書、『為成大要』。
それに橋本左内の人となりを、
彼の上司だった元福井藩藩主、松平春嶽さんが
思い出とともに語っている
『橋本左内小伝』を掲載しています。
現代人が忘れて久しいものが、
彼の生き方には詰まっていると思いますので、
ぜひ書店で手に取ってもらいたい1冊ですね。
福井の彼のお墓には簡単にいけないのですが、
彼が処刑された伝馬町牢屋敷跡のある
中央区の「十思公園」には度々訪れています。
吉田松陰さんも処刑された場所ですが、
供養の碑などもありますので、
また本を持って挨拶に行かねばです。