今日は新しく発売になる本の紹介ですが、
広島でのサミットが始まった現在には、
ピッタリのタイミングかもしれません。
『人生を拓きたければ「知覧の英霊」に学びなさい』
という本。
大和出版から1980円で、5月18日発売です。
本書の著者は、
「ホタル館富屋食堂特任館長」を務めてらっしゃる
武田勝彦さんという方。
「ホタル館富屋食堂」については、
ブログで前に紹介しました。
鹿児島県の知覧という特攻隊の基地があった場所。
そこで特攻兵たちの母親役として、
彼らが心の拠り所とした鳥濱トメさんが
女将さんを務めていた食堂です。
もともと営業の仕事をしていた武田さんは、
この地で「英霊」として祀られる
特攻兵たちの思いを知ります。
それがきっかけで現在の富屋食堂の
広報役となったのですが、
多くのビジネスパーソンをこの地に案内しています。
その結果、彼らの仕事も人生も
大きく変わることになっているわけです。
一体、その知覧の地で学べることとは、何なのか?
18歳のときに知覧の基地から飛び立ち、
沖縄で特攻をした大橋茂伍長は、
こんな手紙を家族に残しています。
「後に続く生き残った青年が、
戦争のない平和で、豊かな、世界から尊敬される
立派な、文化国家を再建してくれることを信じて
茂は、たくましく死んでいきます」
じつは多くの特攻兵たちは、
日本が負けるだろうこともわかっていたし、
上層部が理不尽であることも十分に承知していた。
それでいて、操縦桿を傾ければ、
いくらでもどこかの島へ飛んで逃げられることも、
よくわかっていたんです。
でも、それをやらずに命令通り、
特攻する道を選んだ。
自分が今、命をかけて任務を実行することで、
未来の日本人に思いを託すことができると信じたわけです。
実際、敗戦後にも日本の体制は維持され、
それが現在の私たちの繁栄につながりました。
だからこそ私たちは、
未来のために努力し、幸福な人生をつかむ義務がある……。
そんなふうに言うと少し重いのですが、
何より全国の「護国神社」や「靖国神社」などで
特攻兵たちの魂は「英霊」という
「神様」に昇格しています。
それはすべての魂が私たちを幸せにしてくれる、
身近な存在に様変わりしているということ。
考えてみれば、10代や20代のごく普通の青年だった人々が、
神様になっているわけです。
神話上の難しい名前の神様より、私たちにとっては身近ですよね。
ごく普通の願いを聞いてもらえそうな気もします。
本書はそんな「英霊たち」との付き合い方まで示唆し、
過去に命をかけて戦った人々の
「思い」を知れる本になっています。
どれだけ暖かい愛情に私たちが守られているか、
どれだけ今の私たちが期待されている存在なのか、
これを知ると非常に誇らしく、嬉しい気持ちになりますね。