
画像は「清正公」として知られる覚林寺の、
聖語として貼られていた文句。
「八の風に侵されぬを賢人と申すなり」
とは、日蓮上人の言葉だそうです。
つまり、私たちが人生を歩もうとすると、
必ず8種類の「風」にさらされるようになる、と。
それらの風に侵食されることなく、
つねに心の平静を保って己の道を貫くのが、
賢人の生き方だ……ということですね。
なるほど、これは「賢者の会」を
主催している人間として非常に参考にしたい教え。
では、「8種類の風」とは、
どんなものなのでしょう?
日蓮さんが想定しているのは、
次の8つだそうです。
利[うるおい]、衰[おとろえ]、毀[やぶれ]
誉[ほまれ]、称[たたえ]、譏[そしり]
苦[くるしみ]、楽[たのしみ]
意味は次のとおりです。
利……利益を得て潤うこと
衰……自分の勢いが衰えること
毀……人から軽蔑されること
誉……人から褒められること
称……人から讃えられること
譏……人から悪口を言われること
苦……苦しみを得ること
楽……楽しみを得ること
悪口を言われたとか、軽蔑されたとか、
あるいは「今月の売り上げは悪いなぁ……」
なんていうネガティブな「風」に
心を惑わされるなというのはわかる。
でも、成功していたり、褒められたり、
嬉しいことがあったときにも、
「それに心を動かされて慢心してはいけない」と、
ポジティブなことも日蓮さんは
「逆境の風」と捉えているんですね。
自分に当てはめて考えてみれば、
ずっと忙しかった頃は
「なんでこんなに仕事が多いんだ」とか
「少しは休ませろよ……」なんて言っている。
ところが少し仕事が切れて、
新しく入ってこない状況になると、
「今月、お金、大丈夫だろうか?」とか
「会社を維持できるかなぁ……?」なんて
すぐに心を惑わされていたり(苦笑)
どんなときも平常で
「自分にできること」に専念する。
そうありたいものですね!