実は貴重な「家の守り主」
- 2023/7/2
- できる人研究所
ここしばらくは天気も悪く、
蒸し暑い日が続いています。
そこでクーラーをつけるため、
我が家のキッチンの窓を閉めようとすると、
必ず向こう側で動く影……。
なぜか流し場の向こうの窓が、
昼間の定位置になっているようです。
ここ1週間くらい
ずっとこの場所に鎮座ましている……。
「ヤモリ」ですね。
日光は大丈夫なのか……?
と思うのですが、外側から見ると、
窓の向こうには南天の木があって、
完全に隠れています。
それで温度もちょうどいいのか。
夜にはたぶん活動しているのでしょうが、
昼間に休む場所として最適と考えたらしい。
人間様に丸見えなことは、
問題ないんだろうか……。
ヤモリというのは、もちろんトカゲの仲間で、
爬虫類です。
害はとくにありませんが、
苦手にする方もいるでしょう。
ただ「家守=ヤモリ」とネーミングされるように、
古くから縁起のいい動物と
とらえられてきたことも事実です。
それは人間に害をなす虫の駆除をしてくれるから。
知らず知らず、私たちはダニであったり、
子どもの頃の「G」を、
彼らの活躍で処理してもらっているわけですね。
とくに「白いヤモリのいる家は繁栄する」という
言い伝えがあるそうです。
そんなヤモリ、
正式には「ニホンヤモリ」という種ですが、
じつは東京では「絶滅危惧種」に指定されているのを
ご存じだったでしょうか?
生息圏によって
絶命の可能性が危険視させる個体種
……ということで、
「絶滅危惧種2類」に加えられているのだそうです。
あるいは地方によっては、
準絶滅危惧種に指定されているところもあるとか。
私は子どもの頃から、
これが家の窓に貼り付いているのを見てきました。
でも、それを見かけられる場所は、
もはや少なくなっているようですね。
家の守り主を失って、
日本の家は大丈夫なのだろうか?
まあ、あまり可愛く思わない方も多いでしょうが、
彼らの昔からの貢献を尊重し、
できるだけそっとしておき、
長く生存できるように保護してやってくださいね。