烏森口にカラスの住む森はあったのか?

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画像、こちら先日に焼き肉を食べる機会がありました。
新橋の烏森口付近ですね。

ニュー新橋ビルは昔からのお馴染み。
そういえば先日、
この付近で大きなガス爆発がありましたね。
その痕跡はわからなかったのですが、
街は暑い中でも随分と盛り上がっていました。

もうここには、マスクをしていいる人も
ほとんどいませんね……。

そんな新橋の烏森、
「とりもり」と間違って認識している方もいますが、
「カラス森」です。
カラスが住んでいる森……ということ。

じつはオリジナルの新橋駅は、
今の汐留付近にあったことが知られています。
その近くに隣接する場所は、
当初から「烏森」と呼ばれ、
芸者さんが多く店に出ている「花街」として
知られていました。

つまり、今の新橋が新橋になる前、
この街はもともと「カラス森」だったわけです。

でも、なんでそんな不吉そうな
名前がついているのだろう?

そもそもカラスが不吉な鳥になったのは、
現代になってゴミを漁ったりするようになってから。
ヤタガラスが神武天皇のお手伝いをしたように、
日本人は当初、神聖な動物として、
これを考えていました。

ただ、この町がカラス森になったのは別の理由で、
期限は江戸の町ができるころまで
さかのぼるそうです。

その由来は、ここにある
「烏森神社」のホームページに掲載されていました。

江戸ができる前、この地域は現代と違って、
相当の田舎です。
まだ埋立地もありませんし、
だだっ広い砂浜が広がっているだけ。
人も住んでいません。

それで「枯州」とか「空州」と
呼ばれていたそうなんですね。
どちらも「からす」と読みます。

その地にある松林には、
近くに棲む鳥が多く集まっていたそうです。
これがいつのまにか
「カラス森」になったそうですね。

なるほど新橋どころか、江戸ができる前から存在した。
カラスの森の正体。
今の繁華街からは想像もつきませんが、
この地に来たらぜひ、
当時の風景を頭に思い描いてみてくださいませ。

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