「人生って短い。あっという間。
やりたいことをやらないと!
いやいや生きていたら、自分に申し訳がない!」
こちら翻訳家・戸田奈津子さんの言葉。
「美stオンライン」のインタビューで
語っているものですね。
ちょうど最近、通訳としての引退を、
トム・クルーズさんが引き止めようとしたことが
話題になっています
昔から洋画が好きな私ですが、
「字幕・戸田奈津子」という文字を
エンドロールでどれくらい見たことか。
でも、そんな戸田さんも、もう御歳86。
さすがにスターが来日したときの通訳業は引退する
……と、昨年に宣言したそうですが、
「嘘でしょ。やめてよ」と、
わざわざトム・クルーズさんが電話をかけてきたそうです。
一生懸命に納得してもらったとのこと(笑)
あちらも60代で変わりませんから、
ハリウッド基準に年齢はないのかもしれませんね。
ただ、この日本において
「年齢」という常識を超えて活躍してきたのが、
戸田奈津子さんでした。
そもそも通訳として、本格的にデビューしたのが
40歳を過ぎてから。
保険会社のOLを辞め、アルバイトをしながら
翻訳の勉強をする。
なかなか夢は叶わなかったのですが、
どうゆうわけかフランシス・コッポラ監督が来日したとき
生の通訳をする仕事を頼まれたそうです。
意外ですが、最初から英語が
ペラペラだったわけではありません。
むしろ英語の能力は学校を辞めてから
独学で身につけたもの。
それでも一生懸命に仕事をこなしていくことで、
映画監督や俳優に好かれていくことになり、
翻訳の仕事につながったんですね。
体力的に通訳は難しいけれど、
翻訳はまだ続ける、とのこと。
それができるのも、ちゃんと勉強して
「今の日本人が使用する言葉」を
しっかり押さえているからだと思います。
私も現代語の翻訳をしていますが、
需要なのは語学能力よりも
「生きた日本語を駆使できるか」です。
そのためには本を読み、文書を書くことを続け、
人に読んでもらいながら
自分を高めていくしかありません。
そうした積み重ねをしている限り、
いくつになっても「できないこと」なんてない。
まだまだ尊敬できる先輩には、
偉大な立場でお仕事をしていただきたいですね。