セミの生き方に学ぶ

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画像の木のどこかに
アブラゼミが1匹隠れているのですが、
どこにいるかわかるでしょうか?

撮った私も油断するとわからなくなるから、
真剣にならなくてもいいかもしれない。
今、外に出てみれば、
たくさんのセミが鳴いています。
アブラゼミは木の表面に似せた茶色の羽ですが、
ミンミンゼミなどは透明です。

いずれにしろ、あれだけ大声で鳴いているのに、
正面から見ると、
発見するのは案外と難しい。
子供の頃にセミ捕りをした方、
また、今もお子さんとやっているという方は、
よくご存知のことでしょう。

セミといえば「短命」を象徴する昆虫ですが、
地中で6年から7年生きていることを考えれば、
昆虫世界では「異例の長寿」ができる種族です。

でも、大人になってからは、
1週間くらいの短い命でしょ?

そう認識している人も多いでしょうが、
アブラゼミに至っては、
1か月生きている成虫も珍しくないとか。
なかには3ヶ月くらい生きている個体もいるそうです。
天敵も多い夏の森の中にいて、
秋を体験するセミは多いんですね。

それだけ長生きできるのも、
こんなふうに「環境に合わせる戦略」を
実行しているから。

大声で自己主張しながらも、
自然に逆らうことはまったくしていない。
ちゃんと周りをよく見てから自己アピールすることで、
世の中に受け入れられることに成功しているわけです。

こういうのを見ると、
「自分をアピールしたい人ほど、
本当は周りに合わせることが大事なんだ」
というのがよくわかりますね。

たとえば今、ビッグモーターが、
除草剤で街路樹を枯らしていたことが
問題になっています。

おそらくは雑草を取り除くだけではない、
街路樹がなくなることで、
陳列している中古車が道路から目立つように、
という理由もあったのでしょう。

ところが周りの人は、
「あそこだけ街路樹が枯れている。変だよねえ」と、
違和感を持っていたわけです。
だから問題になってしまいました。

他にも「いいこと」を言ったつもり、
「面白いこと」をやったつもりで
信頼を失ってしまうネット上の発信者は
大勢います。

いくら自己主張していても、
周りの人から受け入れられなければ、
生き残ってはいけなくなってしまう。
味方が周りにたくさんいるからこそ、
強気の戦略というのは成り立つわけです。

自分が周りにどう受け止められているか?
私たちは絶えず自省しながら
状況を見ていくことが大事なんですね。

長く準備をしながら、周りの環境に合わせ、
「自分のやるべきこと」のみに集中する。
セミの生き方を参考にしましょう。

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